NVIDIAの新型GPU「GeForce 8800 GT」を搭載するビデオカードの販売が今日から一斉に始まった。平日にもかかわらず売れ行きは朝から好調。ロングセラーの雰囲気が早くもする人気モデルとなりそうだ。
「GeForce 8800 GT」は同社のハイエンドモデル「GeForce 8800」シリーズに属する製品で、ラインナップ的には「GeForce 8800 GTX」の下位、「GeForce 8800 GTS」の上位にあたるGPU。製造プロセスは「GeForce 8800」シリーズの90nmから65nmにシュリンクされ、ネックとなっていた消費電力が低減(105W)された。
「GeForce 8800 GTX」からの変更点は、ストリームプロセッサ数が128→112、ROPユニット数が24基→16基、メモリ容量が768MB→256MB/512MB、メモリインターフェイスが384bit→256bit、メモリバンド幅が86.4GB/s→57.6GB/s、コア/メモリクロックが575MHz/1800MHz→600MHz/1800MHz、シェーダークロックが1350MHz→1500MHz、外部電源が6ピン×2→6ピン×1、インターフェイスがPCI Express x16→PCI Express(2.0)x16など。
その他「GeForce 8500/8600」シリーズで採用されながら、ハイエンドクラスの「GeForce 8800」シリーズでは搭載されていなかったビデオ再生支援機能PureVideo HD VP2も搭載。またHDCP対応のDualLink DVI出力に対応した点や、将来的にHDMI出力も視野に入れた音声入力用の2ピン端子が実装されているのも目新しいところだ。
本日登場したのは9メーカー11モデル。カード全体を覆うクーラーは「GeForce 8800」シリーズ初の1スロット仕様となるもので、取り回しは容易になった印象。どの製品も外観は同じのリファレンスデザイン準拠のものだ。なお、XFXからは2モデル、ZOTACからは1モデルのオーバークロックモデルが登場している。
各モデルと価格、および販売ショップは次ページ以降。「GeForce 8800 GTX」の下位という位置付けながらそれに迫るパフォーマンスを実現。オマケに3万円という販売価格は大変魅力的で、ハイエンドビデオカードでは定番モデルとなるのは確実だ。
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