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データベースソフト

レビュー:FileMaker Pro 9

2007年10月06日 11時30分更新

文● 茂田カツノリ

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SQL言語を習得しなくても手軽にデータを抽出


 SQLサーバーとは、企業内の大規模なデータベースの構築や運用に利用されるシステムのこと。通常こういったシステムで開発されたデータベースを操作するには、SQL言語を習得する必要がある。しかしFMPを使えば、言語を勉強することなく容易に情報を引き出せる。

FileMaker Pro 9

FMPが動作しているローカルマシンから「ODBC/JDBC」経由でSQLデータソースとやり取りできる。「ODBC/JDBC」はデータベースとやり取りをするドライバーの役割を担う

FMPのレイアウトに埋め込んで、別のデータベースに流用/加工することもできる。

FileMaker Pro 9

SQLデータソースをレイアウトに直接配置して、対応するデータを関連付けられる。SQLデータベースのビューアーとしても使える

複数のSQLサーバーからデータを引き出して、FMP上でまとめ上げるといった作業も可能だ。オープンソースで開発が進められている「MySQL」で構築したシステムにも接続できる。

 一般企業では、MySQLなどにデータやコンテンツを格納し、それをブラウザーで呼び出して検索や新規にデータを入力するという使い方が普及している。有名なブログ構築システムである米シックス・アパート社の「MovableType」で作成されたブログコンテンツもこの部類に入る。

 しかし、凝ったレイアウトのウェブページの作成はHTMLだけでは難しく、CSSやJavaScriptなどの知識が必要となり、一般ユーザーには敷居が高い。ここにインターフェースの構築が容易で検索処理に優れたFMPを導入すれば、開発効率が格段に向上することだろう。


(次ページに続く)

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