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ソニー、「VAIO type L」の2007年秋冬モデルを発売

2007年09月25日 15時00分更新

文● 編集部 若林健太

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 ソニー(株)は25日、液晶ディスプレー一体型デスクトップパソコン「VAIO type L」シリーズの2007年秋冬モデル計10機種を発表した。新たに22インチワイド液晶ディスプレー搭載モデルが加わったほか、筐体のデザインも一新されるなど、大幅にモデルチェンジしている。価格は全機種オープンプライス。

 VAIO type Lの秋冬モデルでは22インチワイド液晶ディスプレーを搭載する「LT」シリーズが新登場し、19インチワイド液晶ディスプレーの「LM」シリーズ、15.4インチワイド液晶ディスプレーの「LJ」シリーズの3本立てのラインナップとなった。

VGC-LT80DB

22インチワイド液晶ディスプレー搭載モデルの上位機種「VGC-LT80DB」

 全機種とも筐体デザインを一新。ディスプレーを包むクリアパネルにより透明度の高いパネルを採用したほか、ヘアライン加工を施したアルミレールでクリアパネルを囲うデザインとなった。さらに、従来モデルでは筐体背面が黒だったが、新モデルでは前面と同じカラーリングを用いて、デザインの統一感を高めている。

 また、LTシリーズとLMシリーズは、リアカバーとスタンドを外して壁掛け設置が可能になった。100mmのVESAマウントに対応しているので、液晶ディスプレー用アームなどへの取り付けも可能だ。ただし、壁への設置は同社が提供する「VAIO設置設定サービス」での対応となり、個人で取り付け作業を行なった場合保証外となる。

 そのほかの各機種共通の特徴としては、サブウーファーを新たに搭載し、低音域の再現性が向上した。また、内蔵ウェブカメラの画素数が30万画素から130万画素に向上している。

 テレビ機能は、LTシリーズ2機種が地上デジタル放送チューナーと地上アナログ放送チューナーを搭載。LMシリーズ2機種とLJシリーズ1機種が地上デジタル放送チューナーを搭載する。

 さらに、type Lに搭載されるテレビ録画/視聴ソフト「VAIO Video Explorer」の、「カタログビュー」機能(関連記事)がデジタル放送にも対応した。カタログビュー機能とは、録画番組中で放送された商品や店舗の情報をメタデータとしてインターネット経由で取得し、商品や店舗のウェブサイトや地図といった関連情報を表示する機能である。この機能はVAIOの秋冬モデルから採用されているが、デジタル放送に対応するのは現時点ではtype Lのみである。ただし、デジタル放送では番組のメタデータのみが取得可能で、CMなどには対応していない。

22インチワイド液晶ディスプレー搭載モデル
LTシリーズ

 新たにVAIO type Lに加わったLTシリーズは、Blu-rayディスク(BD)ドライブを搭載する上位機種の「VGC-LT80DB」と、DVDスーパーマルチドライブを搭載する下位モデル「VGC-LT70DB」の2機種をラインナップする。LT80DBはグラフィックスチップ(GPU)に、動画再生支援機能「PureVideo HD」を備えるDirectX 10世代のGPU「GeForce 8400M GT」を搭載しており、BD再生時におけるCPU負荷の大幅な軽減が可能になる。一方のLT70DBはGM965 Expressチップセット内蔵グラフィックス機能を利用する。液晶ディスプレーの解像度はいずれも1680×1050ドット(WSXGA+)。

 CPUはLT80DBがCore 2 Duo T7500(2.20GHz)、LT70DBがCore 2 Duo T7250(2GHz)を搭載。HDDは500GBを搭載している。ネットワーク機能はGigabit EthernetとIEEE 802.11a/b/g/n(ドラフト 2.0対応)を搭載している。LMシリーズやLJシリーズは無線LAN機能がIEEE 802.11b/gのみの対応であり、LTシリーズのみの特徴となっている。

 付属の無線式キーボード/マウスのデザインも変更された。マウスは従来の3ボタンから5ボタンに変更され、機能の割り当ても行なえるようになっている。

 そのほかの主な仕様と予想実売価格は以下のとおり。発売予定日は10月6日。なおB.T.O.形式で注文可能な「VAIOオーナーメイドモデル」(以下VOMモデル)では、HDDの増設(最大750GB×2まで)やチューナーの非搭載といったオプションが選択可能となっている。

VGC-LT80DB
CPU:Core 2 Duo T7500(2.20GHz)| メモリー:DDR2-677 1GB| グラフィックス:GeForce 8400M GT
ディスプレー:22インチワイド 1680×1050ドット| HDD:500GB| 光学ドライブ:記録型BDドライブ| TV機能:地上デジタル放送チューナー、地上アナログ放送チューナー内蔵| 無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g/n
サイズ:幅643×奥行き298×高さ368mm| 重量:約9.7kg| OS:Windows Vista Home Premium |Office Personal 2007付属
予想実売価格:37万円前後
VGC-LT70DB
CPU:Core 2 Duo T7250(2GHz)| グラフィックス:Intel GM965 Expressチップセット内蔵| 光学ドライブ:DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ|そのほかの主な仕様はVGC-LT80DBと同様
予想実売価格:28万円前後


19インチワイド液晶ディスプレー搭載モデル
LMシリーズ

VGC-LM70DB

「VGC-LM70DB」

 19インチワイド液晶ディスプレー搭載モデルのLMシリーズは、地上デジタル放送チューナーの有無とCPUの違いにより、4機種がラインナップされる。液晶ディスプレーの解像度は、2007年夏モデルのLAシリーズが1680×1050ドット(WSXGA+)だったのに対して、1440×900ドット(WXGA+)に変更された。また、全機種がDVD±R対応DVDスーパーマルチドライブを搭載し、BDドライブを搭載するモデルがなくなった

 CPUは上位の2機種(LM70)がCore 2 Duo T7250(2GHz)、下位の2機種(LM50)がCeleron 530(1.73GHz)を搭載。グラフィックス機能は全機種ともにチップセット内蔵機能を利用する。HDDは上位のデジタル放送チューナー搭載モデル「VGC-LM70DB」が500GB、下位のデジタルチューナー搭載モデル「VGC-LM50DB」が320GBを搭載し、ほか2機種が250GBを搭載する。

 そのほかの仕様と予想販売価格は以下のとおり。発売予定日は10月6日。VOMモデルでは、記録型BDドライブの搭載や地上デジタル放送チューナー/地上アナログ放送チューナーのダブルチューナー仕様の選択などが可能。

VGC-LM70DB
CPU:Core 2 Duo T7250(2GHz)| メモリー:DDR2-677 1GB| グラフィックス:Intel GM965 Expressチップセット内蔵
ディスプレー:19インチワイド 1440×900ドット| HDD:500GB| 光学ドライブ:DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ| TV機能:地上デジタル放送チューナー内蔵| 無線通信機能:IEEE 802.11b/g
サイズ:幅574×奥行き277×高さ331mm| 重量:約8.3kg| OS:Windows Vista Home Premium|Office Personal 2007付属
予想実売価格:26万円前後
VGC-LM70B
HDD:250GB| TV機能:搭載せず|そのほかの仕様はVGC-LM70DBと同様
予想実売価格:23万円前後
VGC-LM50DB
CPU:Cerelon 530(1.73GHz)| メモリー:DDR2-533 1GB| グラフィックス:Intel GL960 Expressチップセット内蔵
HDD:320GB| TV機能:地上デジタル放送チューナー内蔵|そのほかの主な仕様はVGC-LM70Bと同じ
予想実売価格:22万円前後
VGC-LM50B
HDD:250GB| TV機能:搭載せず|そのほかの主な仕様はVGC-LM50DBと同じ
予想実売価格:20万円前後


15.4インチワイド液晶ディスプレー搭載モデル
LJシリーズ

VGC-LJ50B

「VGC-LJ50B」。左からコスミックブラック、エバーホワイト、フロスティピンク

 15.4インチワイド液晶ディスプレーを備えるLJシリーズは、従来機種と同様にキーボードが本体下部にヒンジで取り付けられていて、未使用時は折りたためるデザインを踏襲している。秋冬モデルではハンドルの形状が変更され、持ち運びやすくなった。

 LJシリーズが搭載する音楽再生ソフト「SoundFLOW」は、キーボードを閉じてディスプレーの上半分だけが見える状態でも操作できるように(一部操作を除く)設計されている。その操作は、ディスプレー右のクリアパネル上に浮いているかのように配置された「クリアタッチボタン」で行なう。

クリアタッチボタン

筐体向かって右のクリアパネルに配置されているのが「クリアタッチボタン」

 ラインナップは地上デジタル放送チューナーを搭載する上位モデルの「VGC-LJ50DB」と、テレビ機能を持たない「VGC-LJ50B」の2種類。LJ50DBのカラーリングは1種類のみだが、LJ50Bは「コスミックブラック」「エバーホワイト」「フロスティピンク」のカラーバリエーションが用意されている。

 CPUは2機種ともにCeleron 530(1.73GHz)を搭載。チップセットはGPU機能を内蔵するIntel GL960 Expressを搭載する。液晶パネルの解像度は1280×800ドット(WXGA)で、夏モデルと変わっていない。

 そのほかの主な仕様は以下のとおり。発売予定日は10月6日。なおVOMモデルでは、CPUの変更、下位モデルへの地上デジタル放送チューナーの搭載、HDDの容量変更(最大300GB)が可能だ。

VGC-LJ50DB
CPU:Celeron 530(1.73GHz)| メモリー:DDR2-533 1GB| グラフィックス:Intel GL960 Expressチップセット内蔵
ディスプレー:15.4インチワイド 1280×800ドット| HDD:200GB| 光学ドライブ:DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ| TV機能:地上デジタル放送チューナー内蔵| 無線通信機能:IEEE 802.11b/g
サイズ:幅486×奥行き224×高さ276mm| 重量:約5.3kg| OS:Windows Vista Home Premium|Office Personal 2007付属
予想実売価格:20万円前後
VGC-LJ50B
HDD:120GB| TV機能:搭載せず|そのほかの主な仕様はVGC-LJ50DBと同様
予想実売価格:17万円前後

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