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ソニー、液晶一体型パソコン“VAIO type L”の2007年夏モデルを発表

2007年04月10日 13時00分更新

文● 編集部 小西利明

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ソニー(株)は10日、液晶ディスプレー一体型デスクトップパソコン“VAIO type L”の2007年夏モデル新製品、計9機種を発表した。スペック面での変更点は少ないが、テレビ機能なしモデルやカラーバリエーションの追加など、ラインナップの拡充が図られている。店頭販売モデルの価格は全機種オープンプライス。発売予定日は今月21日(LA73DBとLA83DBのみ5月19日発売)。

訂正2:発売予定日を5月19日と記載していましたが、正しくはLA73/DBとLA83DBが5月19日、ほかの機種は今月21日発売予定となります。お詫びして訂正いたします。(2007年4月11日)

訂正:掲載当初、発売予定日を4月21日と記載していましたが、同社より訂正があり、正しくは5月19日でした。ここに訂正いたします。(2007年4月10日)

VAIO type L『VGC-LA83DB』

19インチワイド液晶ディスプレーを搭載するVAIO type L『VGC-LA83DB』

VAIO type Lには従来より、19インチワイド液晶ディスプレーを搭載するシリーズ(以下LAシリーズ)と、15.4インチワイド液晶ディスプレーを搭載するシリーズ(以下LBシリーズ)の2種類のバリエーションが用意されている。LAシリーズは地上デジタル放送(以下地デジ)チューナー内蔵モデルがラインナップされるなど、比較的高機能・高性能の製品が多く、LBシリーズはテレビ機能などを持たない、コストパフォーマンスを重視した製品となっている。

LAシリーズ

LAシリーズの夏モデル新製品は、地上デジチューナー内蔵モデルが2機種、テレビ機能なしモデルが2機種の計4機種がラインナップされる。地上アナログ放送チューナーを搭載する製品はなくなった。搭載する液晶ディスプレーは19インチワイドタイプで、解像度は1680×1050ドット(WSXGA+)である。

スペック面では大きな変更点はない。地デジ+Blu-rayディスク(以下BD)ドライブを内蔵する最上位モデル『VGC-LA83DB』が、HDDの容量を増加(300GBから320GBへ)したほか、最下位モデル『VGC-LA53B』の搭載CPUが若干強化(後述)された程度である。

BDドライブを搭載するLA83DBには、ユーザーオリジナルのBD作成を支援するソフトとして、『Click to DVD BD』がプレインストールされる。これはHDV形式やAVCHD形式で録画したビデオカメラから映像をパソコン側に取り込み、それをBD-R/REなどに記録して、オリジナルBDを作成する機能を備える。なお、録画したデジタル放送番組をBD-R/REに書き出す機能はない。BD-R/REへの記録フォーマットとしては、MPEG-2形式の映像を記録可能な“BD-AV”フォーマットと、MPEG-2だけでなく高画質/高圧縮率の“H.264/AVC”や“VC1”形式を扱える“BD-MV”フォーマットの双方に対応する。作成したオリジナルBDは、BDドライブ搭載VAIOやプレイステーション3などで再生できる。もちろん2層式のBD-R/REでも作成可能だ。また、BD-MVフォーマットであれば、動画を多用した見栄えのいいメニュー“モーションメニュー”を備えたオリジナルBDも作成できる。

BDドライブ内蔵モデルには、ハイビジョンビデオカメラから取り込んだ映像を、簡単な手順でオリジナルBDに仕立て上げられる『Click to DVD BD』が付属した

パソコンとしてのスペックは、LA83DBがCPUにCore 2 Duo T7400-2.16GHzを搭載するほか、『VGC-LA73DB、73B』がCore 2 Duo T5500-1.66GHzを、LA53BはCeleron M 440-1.86GHzを搭載する。グラフィックス機能は、LA83DBのみがGeForce Go 7600(ビデオメモリー最大511MB)を搭載し、それ以外はIntel 945GM Expressチップセット内蔵機能を利用する。またデスクトップパソコンとしては珍しく、IEEE 802.11b/g対応無線LAN機能を内蔵している。付属のキーボードとマウスはワイヤレス式で、キーボードにはICカードリーダー/ライター“Felicaポート”も搭載されている。

全機種がWindows Vista Home Premiumを採用し、Office Personal 2007もプレインストールしている。それ以外の主な仕様は以下のとおり。

VGC-LA83DB
CPU:Core 2 Duo T7400-2.16GHz|メモリー:DDR2-667 1GB(512MB×2)|グラフィックス:NVIDIA GeForce Go 7600|HDD:320GB|光学ドライブ:BDドライブ|ディスプレー:19インチワイド 1680×1050ドット|無線通信機能:IEEE 802.11b/g|TV機能:地上デジタル放送チューナー内蔵|サイズ:幅532×奥行き229.5×高さ327.9mm(本体最大傾斜時)|重量:約6.8kg|OS:Windows Vista Home Premium|Office Personal 2007付属
予想実売価格:40万円前後
VGC-LA73DB
CPU:Core 2 Duo T5500-1.66GHz|グラフィックス:Intel 945GM Expressチップセット内蔵|HDD:250GB|光学ドライブ:DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ|それ以外の仕様はLA83DBと同等
予想実売価格:26万円前後
VGC-LA73B
TV機能:搭載せず|それ以外の仕様はLA73DBと同等
予想実売価格:23万円前後
VGC-LA53B
CPU:Celeron M 440-1.86GHz|それ以外の仕様はLA73Bと同等
予想実売価格:20万円前後

LBシリーズ

15.4インチワイド液晶ディスプレーを搭載するLBシリーズは、カラーバリエーションが追加されたほか、搭載CPUがCeleron M 430-1.73GHzからCeleron M 440-1.86GHzへと強化された。

4色のバリエーションとなったLBシリーズ

新色の“アクア”が加わって、4色のバリエーションとなった“VAIO type L”のLBシリーズ

新色の“アクア”(VGC-LB63B/L)は明るい青系の配色で、従来からある“ロゼ”(LB63B/P)、“エバーホワイト”(LB63B/W)、“シルバー”(LB53B、LB53HB)と合わせて、4色のカラーバリエーションから選択できるようになった。

アクアのカラーリングの『VGC-LB63B/L』

アクアのカラーリングの『VGC-LB63B/L』。左がキーボード使用状態で、右が折りたたんだ状態

液晶ディスプレーは15.4インチワイドサイズで、解像度は1280×800ドット(WXGA)。キーボードは本体下部にヒンジで取り付けられていて、未使用時はディスプレー側に折りたためる。キーボード右側にタッチパッドが搭載されているため、マウスは付属しない。キーボードにはFeliCaポートも装備する。デスクトップパソコンではあるがバッテリーを搭載しており、屋内で持ち運んでの使用も可能となっている。とはいえ、バッテリー駆動時間は約1.5時間と、ノートパソコンほど長くはない。IEEE 802.11b/g無線LAN機能も内蔵する。

搭載OSは、下位モデルの『VGC-LB53HB』のみWindows Vista Home Basicで、それ以外はすべてVista Home Premiumを搭載する。また全機種がOffice Personal 2007をプレインストールしている。それ以外の主な仕様は以下のとおり。

VGC-LB63B/L、/W、/P、LB53B
CPU:Celeron M 440-1.86GHz|メモリー:DDR2-533 1GB(512MB×2)|グラフィックス:Intel 943GML Expressチップセット内蔵|HDD:100GB|光学ドライブ:DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ|ディスプレー:15.4インチワイド 1280×800ドット|無線通信機能:IEEE 802.11b/g|TV機能:搭載せず|サイズ:幅470.2×奥行き363.5×高さ257.9mm(本体最大傾斜、キーボード使用時)|重量:約4.5kg|OS:Windows Vista Home Premium|Office Personal 2007付属
予想実売価格:18万円前後(LB63B/L、/W、/P)、17万5000円前後(LB53B)
VGC-LB53HB
メモリー:DDR2-533 512MB(512MB×1)|OS:Windows Vista Home Basic|それ以外の仕様はLB53Bと同等
予想実売価格:16万円前後

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