気になる使い勝手は……?
さて、“肝心かなめの使い勝手”について見ていこう。まずはキータッチからだ。詳細な数値資料が手元にないため使用感中心にお伝えする。
まず、前モデルのDProに比べてキーストロークがやや浅くなっている。打鍵時の音が静かになったのも特徴と言えよう。特にこのキーボードで最大のサイズとなっているスペースキーを押したときのガチャガチャという音(メンブレン方式にも関わらず!)は、よほど強くキーを叩かない限りしないようになったのは嬉しいところだ。
また、パームレスト部分がフェイクレザーに変更されたため、手を置いたときの心地良さも向上している。テンキーの上部に“= ( ) Backspace”の4つのキーが配置されたのもうれしいところだ。これらは表計算ソフトで多用するキーだけに、かゆいところに手が届く変更である。
逆傾斜を実現する“パームリフト”も秀逸だ。これはキーボードの手前に取り付けることにより、手前を高くした7度の傾斜を付けられるアタッチメントだ。
これは、机上に肘を置いて入力するユーザーのストレスを大きく軽減しそうだ。一方、キーボードの端に手首や手のひらを置き、肘を宙に浮かした状態で入力するユーザーなら、従来通りキーボード奥の裏面に用意されている足を利用したほうが入力しやすいだろう。
このように、デスクスペースに合わせて、2通りの傾斜を利用できるのは、“Natural Ergonomic”という言葉を製品の冠としているだけのことはあると感心させられる。