ズームボタンと進む/戻るボタンを追加
NED7000のキーレイアウトを従来モデルのDProと比較して見ていこう。両者の違いとしてまず目に付くのは、中央に配置された“ズームスライダ”とスペースキーの下の“進む/戻る”ボタンの2点だ。
ズームスライダはペイント系のソフトを使用している際に拡大/縮小ができるほか、WordやExcelでの拡大/縮小表示にも対応している。配置的にも両手の人差し指で操作しやすい。
また“進む/戻る”ボタンは、ウェブブラウザーの“進む/戻る”に対応しており、両手の親指での操作が可能だ。従来のキーボードショートカットキーでは“Alt+→”や“Alt+←”と、一度右手のポジションを移動させなければならなかった動作が省略できるのは嬉しい点と言えよう。
最大5つの役割を割り当てられる“ホットキー”
中央上部に配置された5+1つのホットキーも便利だ。
“F5”と“F6”の間に配置された“ユーザー設定”ボタン(★マークと上の5つのボタン)には、起動するソフトを1~5のキーに割り当てできる。さらに、ブラウザーやアプリケーションを開いた状態で1~5のキーを長押しすれば、各キーにリンクやファイルへのショートカットを割り当てることもできる。
例えば、1~3のキーをアプリケーションに、4以降のキーを編集中のファイルや一時的に頻繁にアクセスしたいサイトに割り当てておくという使い方もアリだろう。
メディアキーの数は減り、スッキリとした印象に
そのほかのメディアキーは、計18個のキーがあったDProの半分程度に減り、必要最小限に抑えられたのが分かる。
正直な話、ほとんど使われないキーが半分ほどあったDProだが、NED7000ではこれを大幅に見直した形だ。ボタンの数は、ユーザー設定の6つを除けば“ホーム”“検索”“メール”“ミュート”“音量調整(増減各1)”“再生/一時停止”“電卓ボタン”の8つのみとなっており、非常にすっきりとしたものとなった。
小さくなったレシーバー
送信距離も大きく伸びる!
この製品で目立つ変更点がレシーバーだ。DProのレシーバーは、マイクロソフトがワイヤレス製品を発売した当初からの形状を引き継いだものだった。
大きな楕円形のレシーバーにUSB、PS/2コネクターケーブルが接続されているもので、他社のワイヤレスキーボード/マウスのレシーバーに比べてサイズが大きく、スマートな感じのしないものであった。しかし、今回の製品ではレシーバーをUSBメモリーのような小型の形状に変更。ケーブルレス化も実現している(ワイヤレスなのにケーブルレスという突っ込みはしないように)。
ちなみに、通信距離も従来の1.8mから約10mに伸びている。
付属のマウスも最新のMicrosoft Natural Ergonomic Laser Mouse 7000が同梱される。これは、6月発売の『Microsoft Natural Wireless Laser Mouse 6000』の無線方式を27MHz帯から2.4MHz帯に変更したものだ。レーザセンサーを搭載したモデルで、毎秒6000回のスキャンが可能。解像度は1000dpiとなる。
一般的なマウスに比べると背が高く、左斜め上に傾斜した独特の形状のため、最初は違和感があるかもしれない。しかし、こちらもエルゴノミクスデザインを採用したものであり、慣れることによりストレスは軽減するものと思われる。