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Windows互換レイヤーソフト

レビュー:CrossOver Mac 6.1

2007年09月09日 12時00分更新

文● 田中俊光

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DirectXに一部対応するもののDRM付きムービーはNG


 CrossOver Macでは、未サポートのソフトもインストールできる。マイクロソフト(株)のマルチメディアAPI「DirectX」が部分的にサポートされており、PCエミュレーター「Parallels Desktop 2.5」では動作しない「FINAL FANTASY XI Vana'diel Bench 3」を起動できた。

CrossOver Mac 6.1

DirectXを部分的にサポートしているので、「Parallels Desktop 2.5」では動かない「FINALFANTASY XI Vana'diel Bench 3」が使えた

「Windows Media Player 9」については、マイクロソフト(株)のウェブサイトから入手したインストーラーを使えば組み込め、音楽ファイルや「GyaO」のテスト動画は再生できた。しかし、DRM(デジタル著作権保護技術)を未サポートのため、オンラインミュージックストアで購入した楽曲やGyaOの本編は視聴できなかった。

CrossOver Mac 6.1

「@Nifty動画」や「GyaO」のテスト動画は再生できるが、オンラインストアで購入した楽曲やDRM付きの動画は未サポートのため、視聴できなかった

 CrossOver MacはUSBポートを直接利用できないため、周辺機器は使えない。ただしハードディスクやフラッシュメモリーなどの記憶装置、プリンターなどはOS X経由で利用可能だ。

 未サポートのソフトについては、試用版でじっくり試してみることが必要だろう。


【Conclusion】
○  OSをインストールすることなくWindows用ソフトを使用できるため、導入コスト面で有利。

×  動作しないソフトや利用できないウェブサービスが多い。USB機器に対応していない点を含め、仮想マシンソフトより制限が多い。DRMをサポートすれば利用価値は格段に上がるだろう。

(MacPeople 2007年7月号より転載)

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