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Windows互換レイヤーソフト

レビュー:CrossOver Mac 6.1

2007年09月09日 12時00分更新

文● 田中俊光

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Windowsがなくても「Internet Explorer」や「一太郎」がインテルMacで使える!


CrossOver Mac 6.1 【SPEC】
開発元●米コードウィーバーズ社 販売元●(株)ネットジャパン価格●1万1550円 備考●ベータ版による評価のため、製品とは細部が異なる可能性がある
http://www.netjapan.co.jp/

対応システム●OS X 10.4.4以上 対応機種●インテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
制限も多いが、Windowsが不要のメリットは大きい。購入前に体験版を使って、目的のソフトが動くかどうか確認しておこう。


 インテルMacでWindows用ソフトを動作させる互換レイヤーソフト「CrossOver Mac」の日本語対応版が登場した。Windowsと高い互換性を持つAPIで開発され、「Parallels Desktop」などの仮想マシンソフトとは異なり、OSとしてのWindowsのインストールを必要とせずに、Windows用ソフトを実行できるのが特徴だ。

 構築する仮想ウィンドウズ環境を「ボトル」と呼び、その中で複数のアプリケーション(実行ファイル)をインストールして使う。

CrossOver Mac 6.1

「CrossOver Mac」でソフトのインストールに使う「アプリケーションインストーラ」の画面。「一太郎 2007」「Microsoft Visio 2003」「Internet Explorer 6」「Microsoft Office 2003」「Adobe Photoshop 7」などのソフトをサポートする

ボトルとして使えるのは、Windows 98/2000/XPの3つ。販売元が動作確認しているのは、「Microsoft Office 2003」「Internet Explorer 6」「Adobe Photoshop 7」「一太郎 2007」など。残念ながら「Microsoft Office 2007」や「Internet Explorer 7」などは未サポートだ。

CrossOver Mac 6.1

「Microsoft Office 2000」をボトルにインストールしたところ、文書の作成や保存が可能なうえに、「Microsoft Word」や「同Excel」のマクロや関数も正常に動作した。CrossOver上から印刷することもできる

また、正規のWindows向けに提供されている「Windows Update」や「Office Update」は利用できない。

CrossOver Mac 6.1

ソフト自体はサポートしていても、Windowsの認証が必要なアップデートは利用できない

もちろん日本語表示は可能で、ヒラギノなどのOS Xに組み込まれているフォントを使える。日本語の入力は「ことえり」を使って文字変換が可能だ。

 CrossOver Macは、汎用的なWindowsソフトの実行環境としては仮想マシンやPC実機を置き換えるものにはならない。とはいえ、特定のソフトだけをMac上で使いたいという場合は、WindowsのOSが不要というコストの面でのメリットは大きい。


(次ページに続く)

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