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バッファローとバンダイ、パソコンを“キッズモード”に切り替えられるUSB機器を発売

2007年09月03日 20時22分更新

文● 編集部 若林健太

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同日、バッファローとバンダイは東京・日比谷の東京商工会議所ビルで記者説明会を開催し、ぱそこんキッズキーの概要や開発の背景などについて解説した。

記者説明会にはバンダイ 執行役員 ガールズトイ事業部 ゼネラルマネージャーの入江 耕(いりえこう)氏、同デジタルコミュニケーションチーム サブリーダーの荒木 真(あらき まこと)氏、バッファロー 市場開発本部 本部長の中島正憲(なかじままさのり)氏、同マーケティング部 部長の田中辰吾(たなかしんご)氏、同フラッシュソリューション事業グループリーダーの平野健太郎(ひらのけんたろう)氏の5名が出席した。

バンダイ 執行役員 ガールズトイ事業部 ゼネラルマネージャーの入江 耕氏

バンダイ 執行役員 ガールズトイ事業部 ゼネラルマネージャーの入江 耕氏

まず入江氏が挨拶を行ない、「子どもの世界でもパソコンと接する機会が増えてきている。また、我々バンダイはエンターテインメントを主な事業領域としているが、子どものエンターテインメントの世界においても、コミュニケーション、ネットワークといったキーワードがクローズアップされてきている。反面、安心に対する懸念やデータの保護に対する心配が保護者から課題として指摘されている。こういった課題の解決に対する需要は非常に大きくなってきている」と、ぱそこんキッズキーの商品化の市場背景を説明した。

バッファロー 市場開発本部 本部長の中島正憲

バッファロー 市場開発本部 本部長の中島正憲氏

続いて中島氏が登壇し、バンダイとバッファローの協業について語った。その中で中島氏は「当社をご存じの方はぱそこんキッズキーのデザインやパッケージを見て“これをなぜバッファローが?”と感じたと思うが、まったくそのとおりであり、この商品の基本のアイディアはバンダイさんからいただいたものだ」とした。バッファローの役割としては、「バンダイさんからいただいたアイディアを技術的な面でサポートし、実現していく。また販売に関して、バッファローが持つ家電量販店での大きなシェアなどの力を発揮していきたい」と述べた。今後の両社の協業については、「ぱそこんキッズキーの第2、第3弾も出していくし、もっといろいろな面で一緒にやっていきたい」と語った。

バッファロー 市場開発本部 マーケティング部 部長の田中辰吾氏

バッファロー 市場開発本部 マーケティング部 部長の田中辰吾氏

3番目に登壇したのは田中氏。田中氏はぱそこんキッズキーの市場背景と事業性について、バンダイが今年1月に行なった保護者を対象としたインターネットアンケートの結果を交えて改めて説明を行なった。アンケートによると、81%の子どもが家庭内でパソコンを利用し、うち72%がインターネットを利用。しかし有害サイトへのアクセスブロックなど、子どものパソコン/インターネット利用への制限については87%の保護者が必要としながら51%が対応できていないと回答したという。以上の結果から、田中氏は簡単かつ安心なパソコンの利用制限が市場で求められているとし、そのうえでバンダイとのコラボレーションにより楽しさを加えたぱそこんキッズキーの製品化に至ったと説明した。

田中氏が示したインターネットアンケートの調査結果

バンダイ ガールズトイ事業部 デジタルコミュニケーションチーム サブリーダーの荒木 真氏

バンダイ ガールズトイ事業部 デジタルコミュニケーションチーム サブリーダーの荒木 真氏

4番目には荒木氏が登壇し、ぱそこんキッズキーの商品説明とデモンストレーションを行なった。その中で荒木氏はぱそこんキッズキーについて、「バンダイとしてはパソコンを使ったエンターテインメントを提供したいと考えており、いろいろ調べていくうち、子ども用のSNSやチャットなどさまざまなサービスが既にあることが分かった。これだけ数があるのに盛り上がっていないのは、子どもが家庭内でパソコンを使うことがまだまだ認められていないから、親御さんが子どものパソコン利用に不安を抱いているからではないかと考えている。そこでぱそこんキッズキーが、子どもの家庭でのパソコン利用が認められる第一歩になればいいと考えている」と語った。

バッファロー 市場開発本部 マーケティング部 フラッシュソリューション事業グループリーダーの平野健太郎氏

バッファロー 市場開発本部 マーケティング部 フラッシュソリューション事業グループリーダーの平野健太郎氏

最後に平野氏が登壇し、ぱそこんキッズキーの営業とプロモーション展開について説明した。同製品は6~9歳の子どもとその保護者をメインターゲットとし、家電量販店、パソコンショップ、オンラインショップなどで販売を行なう。販売目標は来年3月までで20万台という。プロモーションにあたっては、保護者に簡単・安全・楽しいというイメージを伝えていくため、両社がそれぞれ得意な分野でプロモーション展開を図っていくとのこと。その一環として、専用サイト(http://pckids.jp/)を立ち上げている。専用サイトでは、ぱそこんキッズキーの機能を擬似的に体験できるコーナーも用意されている。

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