(株)バッファローと(株)バンダイは3日、USB端子に差し込むことでパソコンを“キッズモード”に切り替えられる『ぱそこんキッズキー』を共同開発したと発表した。販売はバッファローが行ない、9月14日に発売する。価格はオープンプライスで、予想実売価格は3500円前後。ウォルト・ディズニー・ジャパン(株)とのライセンス契約により、本体デザインには“ミッキーマウス”“くまのプーさん”の2種類を採用している。
ぱそこんキッズキーは、鍵型の本体をWindowsパソコンに接続することで、子ども専用のモードであるキッズモードに切り替えることができる機器。キッズモードでは、設定を変更しない限りそのパソコンにインストールされているプログラムやファイルは一切参照できなくなり、定められた操作しか行なえなくなるため、子どもが有害なウェブサイトにアクセスしたり勝手にパソコン内のソフトを起動したりといったことができなくなるのが特徴。1日にパソコンを利用できる時間を設定する機能も備えている。
キッズモードはWindowsのアカウントを自動的に新しく作成し、そのアカウントでWindowsにログインし直した上で、OSライクなインターフェースが立ち上がるというもので、別のOSを立ち上げるものではない。なお、ぱそこんキッズキーは1ユーザーにつき1個が必要で、複数の子どもに別々のアカウントを与える場合、人数分のぱそこんキッズキーを用意する必要がある。
キッズモードで行なえる操作は、以下のとおり。
- しらべる
- ウェブブラウザーが起動し、自動的にヤフー(株)のポータルサイト“Yahoo!きっず”に遷移する。このウェブブラウザーにはデフォルトでURLの入力欄が表示されないため、Yahoo!きっずに登録されたウェブサイト以外は閲覧できなくなる(設定を変更すれば入力欄の表示も可能)
- あそぶ
- ウェブブラウザーが起動し、自動的にYahoo!のゲームサイト“Yahoo!きっずゲーム”に遷移。Yahoo!きっずゲーム上のゲームを楽しむことができる
- マイドキュメント
- 利用を許可したプログラムのデータが保存される。また、壁紙やオリジナルゲームなどのデータも保存されている
- メッセージ
- 保護者と子どもの間でメッセージのやりとりが行なえる
- ファンリンク
- キッズモードがおすすめするウェブサイトに遷移する。おすすめのウェブサイトはバンダイが作成するほか、ふさわしいウェブサイトがあれば他社のウェブサイトも参入を認めていくという
そのほか、キッズモードへの切り替え時にはディズニーキャラクターを利用したアニメーションが表示され、子どもが楽しめるようになっている。また、起動時にログオンの回数や日付、季節などによって“一言メッセージ”が表示する機能も備えている。さらに、より小さな子ども用の“おもちゃ箱モード”を搭載する。おもちゃ箱モードではクリックするとアニメーションするフラッシュアイコンのみが表示され、ウェブブラウザーなどのソフトはすべて使用できないようになっている。
本体サイズは幅43×奥行き10×高さ88mm、重量は13g。対応OSはWindows Vista/XP。対応機種は、Pentium 4(1GHz)以上のCPUと256MB以上のメモリーを搭載するPC/AT互換機。