このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

データ通信ユニット

レビュー:D01HW

2007年08月28日 23時51分更新

文● 池田冬彦

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

最大3.6Mbpsで場所を選ばずインターネット接続


D01HW 【SPEC】
開発元●中国フアウェイテクノロジーズ社 販売元●イー・モバイル(株) 価格●3万3980円(データプラン「いちねん」で長期契約の場合は9980円)
http://emobile.jp/

サイズ●幅4.26×奥行8.94×高さ1.45cm 重さ●40g 対応システム●OS X 10.3.7以上、Windows 2000/XP/Vista 対応機種●PowerPC、またはインテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
高くて遅いモバイルインターネットの時代は終わった。小型で軽量なD01HWさえあれば、どこにいても定額でインターネットにアクセスできる。


 イー・モバイル(株)が提供する「EMモバイルブロードバンド」は、最大3.6Mbps(理論値)の高速データ通信技術「HSDPA」を利用した定額サービスだ。使い放題の完全定額制「データプラン」(月額5980円)と、利用データ量に応じた二段階定額制「ライトデータプラン」(月額3480から上限6480円)の2種類を用意。サービスエリアは関東(主に国道16号線の円内、周辺部)と名古屋市を中心とする東海エリア、大阪/神戸/京都市を中心とする関西エリアのほか、札幌市、仙台市、福岡市や北九州市を中心とするエリアにも広がっている。

 「D01HW」は、このサービスを利用するための製品で唯一Mac対応を果たしている。

D01HW

本体はiPod nano程度のサイズ。側面のスロットにUSIMカードを装着し、マシンとUSBで接続すれば利用可能。電波を捉えると緑のLEDランプが点滅して知らせてくれる

セットアップは非常に簡単。専用ソフト「D01HW管理ツール」と「システム環境設定」の「ネットワーク」パネルで各種設定を行ったあと、「インターネット接続」で「HUAWEI Mobile」を選択して「接続」を押せば、あっさりとインターネットに接続できる。

D01HW

「D01HW」ツールでアクセスポイント名を設定する。機能はこれだけしかない。Windows版では電波強度を表示する機能などを備える

D01HW

「システム環境設定」→「ネットワーク」パネルの「PPP」でサービスプロバイダー名やアカウント名/パスワードなどを設定し、「モデム」で「HUAWEI Mobile Connect-3G Modem」を選べばOKだ

D01HW

「システム環境設定」で入力した情報は「インターネット接続」に自動で反映される。「HUAWEI Mobile」を選んで「接続」するだけだ

 実際に東京都内や神奈川県下で試してみたが、サービスエリア内であれば問題なく利用できた。通信速度も平均してPHS通信の8〜10倍と非常に高速で、ウェブアクセスやメールの送受信も非常に快適だ。ただし、HSDPAの通信は上りのスピードが384Kbpsと遅く、メールで添付ファイルを送信する際などはかなりストレスを感じてしまう。とはいえ、それでもPHS通信と比べれば格段に速い。これからの時代にふさわしい、モバイル派必携のベストサービスといえるだろう。


(次ページに続く)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

ASCII.jp RSS2.0 配信中