このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

データ管理ソフト

レビュー:Microsoft Expression Media

2007年08月28日 16時23分更新

文● 荻窪 圭

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

すべての形式を網羅、データ管理ソフトの決定版


Microsoft Expression Media 【SPEC】
開発/販売元●マイクロソフト(株) 価格●オープンプライス(実売4万円前後)
http://www.microsoft.com/japan/products/expression/

対応システム●OS X 10.4以上 対応機種●PowerPCまたはインテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
膨大な数のデジタルデータを管理するユーザーには最高の一品。目新しい機能はないが、この手のソフトでは群を抜いている。


 「Microsoft Expression Media」は、写真/ムービー/音楽/PDF/テキストデータなど100種類以上の形式をまとめてカタログ化して保存する、プロ向けのデータ管理ソフトだ。

 マックユーザーにはなじみ深い(株)アクト・ツーのデータ管理ソフト「iView Media Pro 3」の後継にあたり、操作性やインターフェースを色濃く継承している。ソフトに取り込んだデータの表示方法は、リスト/サムネイル/メディアの3種類から選択可能だ。

Microsoft Expression Media

サムネイル表示では写真やテキスト、ムービーの内容を確認できる。また、ラベルやレートを張り付ければ直感的なデータ管理が可能になる

Microsoft Expression Media

ファイルの詳細情報を確認できるリスト表示。ファイルの種類や名前、容量の順番に並べ替えることもできる

 アプリケーション上でムービーや音楽データを再生する機能も備えており、専用プレーヤーを起動することなく、スムーズな視聴を実現する。

Microsoft Expression Media

ムービーの再生は、ファイルを拡大して表示するメディア表示から実行しよう。もちろん、サムネイル表示からの再生にも対応している

 今回新たに追加されたのは、iPhotoライブラリの自動読み込み機能だ。

起動時にiPhotoのライブラリを読み込むことも可能(左)。iPhotoのフォルダー名やキーワードはそのままメタデータとして記録される(右)

ソフト起動時に「iPhotoライブラリのインポート」にチェックマークを入れておけば、iPhotoに保存されているデータはもちろん、ライブラリなどのソースも忠実に取り込んでくれる。カタログ化したデータを外付けハードディスクやCD/DVDにバックアップすることも可能だ。

 ひとつのカタログの容量は1.8GBまでという制限はあるものの、複数のカタログに分割することでこの問題も回避できる。カタログの内容は、ラベル/評価/日付/ファイル形式/作成者/キーワード──などのメタデータで管理しているので、Spotlightで素早く検索できるのもうれしい。「iView Media Pro 3」と比べて大きな機能面の向上は見受けられないが、データ管理ソフトとしては十分な完成度だ。


(次ページに続く)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

ASCII.jp RSS2.0 配信中