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「BIの価格破壊を実現した」オラクルが中堅・中小企業向けBI製品を発表

2007年08月23日 20時30分更新

文● アスキービジネス編集部

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23日、日本オラクルは中堅・中小企業向けのビジネス・インテリジェンスソリューション「Oracle Business Intelligence Standard Edition One」を9月11日より提供開始することを発表した。


BI市場でナンバーワン企業を目指す


 23日、日本オラクルは中堅・中小企業やのニーズに合わせ、パッケージ、構成、価格を設定した統合ビジネス・インテリジェンス(BI)およびデータウェアハウス・システム「Oracle Business Intelligence Standard Edition One (以下、Oracle BI SE One)」を9月11日より提供開始することを発表した。

 日本オラクルは8月6日に「売上高1000億円以下、もしくは従業員数1000名以下の企業」である中堅・中小企業の市場向け戦略として「都市伝説キャンペーン」「技術者応援プログラム」「パートナープログラムのリニューアル」を発表した。今回のOracle BI SE Oneは、これらに継ぐ中堅・中小企業向け戦略の第2弾のとして位置づけられている。

 常務執行役員 システム製品統括本部長の三澤智光氏は「日本のBI市場でナンバーワンを目指す」と述べる。「日本一というのは、まず日本ビジネスオブジェクツやコグノスなどのBI専業ベンダーの単年度新規のライセンス売上げを超えるのが目標。さらに日本におけるBI市場を拡大していく」(三澤氏)

日本オラクル 常務執行役員 システム製品統括本部長 三澤智光氏

日本オラクル 常務執行役員 システム製品統括本部長 三澤智光氏

日本オラクル 常務執行役員 システム製品統括本部長 三澤智光氏

 BI製品に関して「高いので大企業しか導入できない」「導入するのが難しい」「導入したもののユーザーにとって使いづらい」といった声がある。「そういった中堅中小企業がBIを導入するときにあげる問題点を解決した。今回のOracle BI SE Oneの特徴は安い、簡単、使いやすいこと」と三澤氏は述べる。


他社製品の半分以下の価格を実現


 今回のOracle BI SE Oneは「アドホック分析」「ダッシュボード」「定型帳票設計・配布」「BIサーバ」「ETLツール」「Oracle Database」「一括インストール機能」といったBIに必要な機能をオールインワンのパッケージにして、5ユーザーから62万5000円(税別)の価格を実現している。「他社のBI製品は安いものでビジネスオブジェクツが約500万円、マイクロソフトが約130万円。Oracle BI SE OneはBIの価格破壊を実現した」(クロスインダストリービジネス推進本部 戦略開発部長 藤原 慎氏)と自信を見せる。

日本オラクル クロスインダストリービジネス推進本部 戦略開発部長 藤原 慎氏

日本オラクル クロスインダストリービジネス推進本部 戦略開発部長 藤原 慎氏

日本オラクル クロスインダストリービジネス推進本部 戦略開発部長 藤原 慎氏

 また、Oracle BI SE Oneは従来「サーバ」や「分析ツール」など複数の製品をそれぞれ管理する必要があったが、各製品を事前統合することでデータベースも含めて一括インストールできるようになっている。また、専用のツールを使うのではなく、Webベースでレポートを作成でき、ユーザーが使い慣れているWordやAcrobatから帳票をつくることもできる。「社内のエキスパートだけがBIツールを使うというわけではなく誰もが使うことができる使いやすいBI製品となった」(藤原氏)

 日本オラクルは中堅・中小企業向けのチャネルを積極的に開発することで、Oracle BI SE Oneで初年度5億円の売上を目指す。

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