米パラレルズ社は、Intel Mac上で動作するx86アーキテクチャーマシンの仮想化ソフト「Parallels Desktop for Mac」の最新ビルドを公開した。登録ユーザーは無償でダウンロードして使用できる。ただし、日本語版のシリアル番号では動作しない。シリアル番号を持っていないユーザーは、ウェブサイト上でユーザー登録を行うことで15日間有効の試用シリアル番号を入手可能だ。
ビルド5060の主な新機能は、
- コヒーレンスモード時の操作性の向上
- マルチユーザーサポート
- DockアイコンからWindowsのゴミ箱を空にできる
- Boot Camp環境と同様のキーマップに対応
- バーチャルキーボードの装備
- iPhoneのサポート
など。1については、Windows側のウィンドウにドロップシャドウが付くようになったほか、Expose時に従来は1つにまとまっていた仮想化ソフト上のウィンドウが、通常のMacのアプリケーションと同様に個別に扱われるようになっている。2によって、Mac OS X上の複数のユーザーでParallels上のWindowsを共用可能となった。
コヒーレンス機能
Dockメニューなどの強化
Boot Camp環境と同様のキーマップ
iPhoneサポートなど
これまで、Windows側のウィンドウをMac OS Xのデスクトップ上でシームレスに扱う機能は、Parallels Desktopのコヒーレンスよりも、競合製品である米ヴイエムウェア社のVMware Fusionが搭載するユニティーのほうが完成度が高かったが、ビルド5060の登場で機能差はほぼなくなったといえる。Macのソフトウェア市場ではまれに見るデッドヒートを繰り広げている分野だけに、このビルドに対するヴイエムウェアの出方にも目が離せない。