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日本では1曲200円から

アップル、iTunes StoreでDRMフリーの“iTunes Plus”を提供

2007年05月31日 02時30分更新

文● 小口博朗

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米アップル社は30日、同社のコンテンツ配信サービス“iTunes Store”にて、デジタル著作権管理(DRM)を取り除き、音質を向上させた“iTunes Plus”の販売をスタートした。価格は、1曲あたり1.29ドル。日本のiTunes Storeでも1曲200円から販売が始まっている。

iTunes Plusのダイアログ

iTunesをバージョン7.2にアップデートした状態でiTunes Plusのページにアクセスすると、今後iTunes Plusに対応した楽曲を購入する際、自動的にiTunes Plusバージョンを購入するかどうかを選ぶダイアログが現れる

動作にはiTunes 7.2が必要。iTunes Plusの曲はDRMがないため、手持ちのパソコンやiPodなどに制限なくコピーできる。配信形式はAACで、ビットレートは256kbps。スタート時のiTunes Plusに含まれる楽曲は英EMI社のコンテンツで、Coldplay、The Rolling Stones、Norah Jones、Frank Sinatra、Joss Stone、Pink Floyd、John Coltraneといったアーティストのアルバムが含まれる。

同時にiTunes Storeでは、500万曲以上の全販売リストを通じて、128kbpsでエンコードされたDRM付きの音楽も、1曲99セントで販売を続ける。iTunesユーザーがすでに購入した楽曲からiTunes Plusにアップグレードすることも可能。料金は1曲あたり30セント、もしくはアルバム全体で3ドルとなる。

アップルのスティーブ・ジョブズCEOは今回の発表に関して、「われわれの顧客は、自由ですばらしいサウンドクオリティーのiTunes Plusに関して非常に興奮している」、「われわれは、iTunes Storeにある半数以上の楽曲は、今年の終わりにはiTunes Plusバージョンを提供できると予測している」とコメント。また、EMIグループのエリック・ニコリCEOは、「これはデジタルミュージックにおける非常にすばらしい出来事」と語っている。

日本のiTunes Storeにも、“iTunes Plus”コーナーが新設されており、宇多田ヒカル、吉井和哉、千住明、本田美奈子、坂本冬美などのアルバムの販売が始まった。価格は1曲の場合は200円か270円、アルバムの場合は1500円か2000円だ。

iTunes Plus対応のアルバム

日本のiTunes StoreのiTunes Plusに用意されたアルバム

利用規約

iTunes Plus機能をオンにすると、利用規約が表示される

iTunes Plus機能のオン/オフを切り替え

iTunes Plus機能のオン/オフを切り替えたい場合には、iTunes Storeの“アカウント”画面から切り替えられる


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