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声優さんの色々な面を一気に楽しめる朗読CD! 人気声優が参加した「グリムの童話」が発売に!

2007年05月18日 22時00分更新

文● 師 忍

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 「テストに出るっ!日本の歴史年表」を発売したDEARSが、人気声優が物語を朗読する「Come across~DEARS朗読物語~」の第2弾として「グリムの童話」を発売した。店頭での販売価格は3000円。

2人の少女が、物語を読んでいる情景を描いたジャケット。イメージとしては黒い服のお姉さんが、妹に読み聞かせている感じだろうか。足下の黒猫が、ちょっとミステリアスな雰囲気を演出している。裏面では朗読を行なっている声優さんと物語が紹介されている

 この作品のポイントは、なんと言っても朗読している声優陣の豪華さ。朗読を行なっているのは、後藤邑子さん、小山力也さん、千葉紗子さんの3人。1人が2つの物語を担当しており、計6つの物語を収録されている。後藤さんが担当しているのは「ブレーメンの音楽隊」と「おおかみと七匹の子山羊」、小山さんは「赤ずきんちゃん」と「かえるの王さま」、千葉さんは「星の銀貨」と「ヘンゼルとグレーテル」だ。CDは2枚組で聞き応えも十分。さらにジャケットの少女をはじめとしてブックレットにある各物語のイラストを描いているのは、GA文庫から発売されている「ナハトイェーガー」の挿絵を担当している一美さん。なおDEARSの製品紹介サイトには、イラストや朗読のサンプルが掲載されている。

声優陣と物語

収録されている物語は6つ。丸く開いたのぞき窓から、物語が少しずつ見えているような感じだ。オススメはおびえている子ヤギ達だ!

 物語は、お馴染みのグリム童話なのであらすじをあえて紹介する必要もないだろう。むしろ物語を知っているからこそ、朗読をじっくりと堪能できるのが魅力だ。

 まず「涼宮ハルヒの憂鬱」の“朝比奈みくる”役でブレイクした後藤さん。サイトのサンプルを聞いてみるとわかるが朗読では「ひだまりスケッチ」の“ヒロ”さんのイメージ。やさしくお姉さんが読み聞かせてくれている雰囲気に、どっぷりと浸れる。しかも読んでいる物語が「七匹の子山羊」。ここがポイントだ。そう、狼にダマされおどおどしながらお母さんを待って留守番をする子ヤギ。この“おどおど”というところに、朝比奈さんモードが期待できる!!! お姉さんモードといじめられっこモード、1粒で2度美味しい朗読を期待しよう。

 また小山さんは「うたわれるもの」の“ハクオロ”役や、「24」などの海外ドラマの吹き替えも多く、大人の男性の魅力が溢れるボイスが特徴。その声で「赤ずきんちゃん」を演じているところのギャップがまたおもしろい。狼は逆にかなりカッコイイ声になるわけで、思わずふらふらと近寄りたくなってしまうのではないだろうか。
 千葉さんは「撲殺天使ドクロちゃん」の“ドクロちゃん”役や「苺ましまろ」の“伊藤 千佳”役など、勢いのある女の子やちょっと怪しい行動の女の子が最近では多い。しかし「星の銀貨」、「ヘンゼルとグレーテル」のどちらも、勢いというよりは清い少女や少年の物語で、また違った路線を楽しめそうだ。

 「朗読」というジャンルは、アニメともドラマCDとも、もちろん歌とも違う。1人でナレーションから複数の役をこなすので、1回で色々な声優さんの魅力を確認できるということだ。また子供の頃、布団の中で聞いたお話のように、子守唄代わりに安らかなリラックスCDと考えてもよいだろう。

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