【レビュー】大画面テレビ+パソコン+HDDレコーダーで情報を縦横無尽に活用しよう
“インターネットAQUOS”LC-20D10 / PC-AX120S
2007年05月16日 17時57分更新
ビデオレコーダーユニットがPCから独立
テレビとの連携がより密に
今回の新モデルで最大のポイントは、このパソコンから独立したデジタルビデオレコーダーにあるといってもいい。PC-AX120S内蔵のビデオレコーダーは簡単に言えば、テレビと連携して録画実行するタイプのHDD録画ユニット。テレビ部のテレビチューナーで受信したテレビ番組をi.LINK経由で取得して、デジタルデータのまま記録するというシンプルなビデオレコーダーで、ビデオレコーダー単体での録画(テレビ視聴時の裏番組録画)やHDDに記録した映像のDVDメディアに対するムーブはサポートしない。つまり機能的にはテレビの外付け録画オプションユニットとほぼ同等の内容のものである。使いかたとしては、なんらかの事情でライブ視聴できない番組の一時的な録画が主となるだろう。HDD容量と光メディアへのムーブに対応しない点から、お気に入りの番組の長期保存には向いていないことに留意したい。
録画できるテレビ放送は、地上デジタル・BSデジタル・CSデジタルの各種デジタルテレビ放送。録画用のHDDはパソコンのモデルによって異なるが、評価したPC-AX120Sは400GBを搭載する。地上デジタルの番組であればHD放送で約50時間、SD放送なら約106時間の録画が可能だ。
気になるユーザーインターフェースは、テレビ部のAQUOSから操作する。例えば、テレビ番組の録画予約であればAQUOSの電子番組表から予約したい番組を選択、録画した映像のリスト表示や再生ならオンスクリーンのコントロールパネルからアクセスする、といった具合になる。従来モデルではパソコンでのテレビ番組視聴・録画にプレインストールのテレビ視聴・録画ソフト『StationTV Digital』を使っていたがユーザーインターフェースが統一されていないところがあり、例えば電子番組表がAQUOSだと時間軸が横なのに対してStationTV Digitalでは縦であるなど、気になる点もあった。今回の新モデルではユーザーインターフェースをAQUOSの内蔵機能に統一したことから、その課題が解消されており、結果分かりやすく使いやすくなった。また、パソコンからビデオレコーダーユニットが独立していることから、パソコンがスタンバイ状態であっても影響を受けることなく映像の録画・再生処理を実行可能だ。見ているテレビ番組を咄嗟に録画したくなった状況でも、即座に対応できるわけだ。