【レビュー】大画面テレビ+パソコン+HDDレコーダーで情報を縦横無尽に活用しよう
“インターネットAQUOS”LC-20D10 / PC-AX120S
2007年05月16日 17時57分更新
シャープ(株)が“パソコンテレビ”と称する“インターネットAQUOS”は、同社のデジタルハイビジョン対応液晶テレビ“AQUOS”(アクオス)にビデオレコーダー機能を搭載するパソコン本体を組み合わせた、高付加価値型の“多機能テレビ”だ。テレビ番組の視聴にテレビ番組の録画、録画済み番組の再生、インターネット経由での情報検索、さらにはDVD-Videoソフトの再生といった豊富な機能を、リモコン操作ひとつで簡単にアクセスできる製品で、リビングルームや書斎のテレビを通じてさまざまなことを気軽に楽しめるようになっている。
そのインターネットAQUOSのラインナップが今年2月に一新された(関連記事1、関連記事2)。新モデルではテレビ部分にAQUOS新モデルの“AQUOS D10”シリーズを採用(関連記事3)。32V・26V・20Vインチの3サイズから選択できるうえ、カラーバリエーションについても今回から新たにホワイト・ブラック・レッドの3色を用意。豊富な機能を実現するパソコン本体も、Core 2 Duo採用モデルをはじめCeleron M搭載の2モデル(Microsoft Office Personal搭載モデル・非搭載モデル)と、目的別に合計3モデルを揃える。このように新モデルでは、3×3×3による27パターンの豊富な組み合わせから選べるようになっている。
その新ラインナップから今回は、“AQUOS D10 20Vモデル”『LC-20D10』&Core 2 Duo搭載パソコン『PC-AX120S』のパーソナル向け構成を借用評価する機会を得た。ここでは、従来のインターネットAQUOSから強化されたポイントや、インターネットAQUOSの魅力であるテレビとパソコンの連携機能を中心に見ていくことにする。
新デザインの採用でスリム化を実現
カラーバリエーションも選択可能に
まず評価機の基本スペックから確認していこう。テレビ部のLC-20D10は地上デジタル・BSデジタル・CSデジタルと各種デジタルテレビ放送の受信に対応する20Vインチのデジタルハイビジョンテレビ。一見して気づくのは、新デザインのボディーだ。スタンドが直線的な形状に変更されたうえ、従来モデルでは幅があって目立っていたスピーカー部もだいぶすっきりとした。借用したモデルのカラーは光沢のあるレッドだが、本機なら暖色系でまとめた部屋や原色に近い色をちりばめた部屋に合いそうである。
液晶パネルは“20V”の名前のとおり、20インチワイドのASV液晶パネルを採用する。表示解像度は1366×768ドットで、パソコンのデスクトップは1360×768ドット表示となる。輝度は約500cd/m2、コントラスト比は1200:1と高輝度・高コントラストで、実際に視聴する際の明るさやコントラストはスポーツ中継などに向く“ダイナミック”、明るさを抑えた“ゲーム”など5種類の表示モードをリモコン操作ひとつで好みの状態に変更できるほか、手動での微調整も可能となっている。またAQUOS D10シリーズでは、部屋の明るさに応じて液晶パネルの輝度を自動調整する“明るさセンサー”も搭載されている。
視野角は上下左右とも176°を確保。この視野角は、主に“TN方式”を採用する低価格な液晶ディスプレーでカタログ上の数値と実際に違和感なく視聴できる範囲のギャップが大きいことから、数値の読み方がしばしば話題となるが、AQUOSシリーズは広い視野角を確保するマルチドメイン技術を採用した“VA方式”液晶パネルを採用し、ほぼ真横から見てもコントラスト変化は気にならない。立って作業をしたり、寝転がりながらでも、十分テレビ番組を楽しめるようになっている。テレビなので当然の仕様ではあるものの、パソコンのディスプレーとしても利用することを考えれば非常にうれしいポイントだ。入力端子はHDMI×2系統にD4対応のD端子×2系統、さらにパソコン向け入力端子としてアナログRGB(D-Sub15ピン)×1を用意。D-VHSレコーダーやハイビジョンビデオカメラなどとの連携用にi.LINK端子×2系統備える。インターネットAQUOSとは、アナログRGB(パソコン画面用)とi.LINK(デジタル放送録画・再生用)の2系統で接続する。