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修理サポートとトレーニングに分ける

アップルジャパン、Pro Careのサービス内容を変更

2007年05月07日 11時00分更新

文● 編集部 広田稔

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アップルジャパン(株)は7日、同社の直営店“Apple Store”で提供しているサポートサービス“Pro Care (プロケア)”のサービス内容を変更した。2日より米国およびカナダのApple Storeで開始されていたものと同等で、新たにユーザートレーニングを主とする“One to One(ワントゥーワン)”サービスが追加されている。

新しい“Pro Care”と“One to One”のカード

新しい“Pro Care”と“One to One”のカード。Apple Storeでサービスを受けるためには、カードの提示が必要となる

旧Pro Careのカード

旧Pro Careのカード

従来のPro Careでは、9800円で契約することで、修理サポートやプライベートレッスンなどを1年間受けられた。この旧Pro Careは7日より新Pro CareとOne to Oneの2つのサービスに分けられて、プロ対象の修理サポートはPro Careで、Macの使い方を学ぶプライベートレッスンはOne to Oneでそれぞれ受けられるようになる。価格はそれぞれ9800円。

Pro Care、One to Oneともに、全世界のApple Storeで利用可能。旧Pro Careの契約者は、契約期限まで修理サポートとトレーニングの両方を受けられるが、期限後に継続してサービスを受けたい場合は、今回始まった新サービスに申し込むことになる。



バックアップのコンサルも追加された新“Pro Care”


新Pro Careでは、3台までのMacを対象に、以下の6つのサービスを提供する。クリエイターや医師など、Macを使って仕事をしているユーザーが、より優先的に修理やメンテナンスを受けられるような内容に特化された(http://www.apple.com/jp/...)。

  • 完全セットアップ (Complete Set-Up)
  • 優先修理 (Rapid Repairs)
  • 優先修理予約 (Advanced Reservations)
  • イヤリーチューンナップ (Yearly Tune Up)
  • ファーストトラック (Fast Track)
  • バックアップ・コンサルテティング (Backup Consultation)

Pro Care

Pro Care

今回、追加されたバックアップコンサルティングは、Apple Storeにて相談することで、RAIDやバックアップソフトなど、自分にあったバックアップソリューションを提案してもらえるというもの。バックアップを代行してくれる訳ではない。

バックアップコンサルティングのほか、メンテナンス系では、完全セットアップと、イヤリーチューンナップの2つがある。完全セットアップは、新たにMacを購入した場合に旧マシンからデータを移行し、ソフトのインストールも済ませてくれるというもの。イヤリーチューンナップは、Macやキーボードの外装の掃除、HDDのデフラグとウィルスチェックなどを代行してくれる。なお、イヤリーチューンナップは一般ユーザーも4900円で受けられる。

修理系サポートでは、一般ユーザーより先に当日修理を行なってもらえる優先修理、一般ユーザーが2日前のところ14日からGenius Bar(Apple Storeの修理相談コーナー)を予約できる優先修理予約、予約せずにGenius BarにMacを持ち込んでも先に修理を受けられるファーストトラック──といった3種類を用意。

なお修理の際、代替機を貸すといったサービスは行なっていないが、アップル広報によれば現在、修理を受け付けたMacのうち、約95%がその日のうちに修理を終えているという。

Genius Bar

Genius Bar(写真はApple Store Ginzaのもの)



定額制のパソコン教室“One to One”


One to Oneでは、以下の2種類のサービスが基本で、このほか、銀座店/渋谷店/心斎橋店では、少人数制セミナーの“スタジオクラス”が受講できる。アップル自身が提供するパソコン教室と考えるとイメージしやすいだろう。

  • 完全セットアップ(Pro Careと同等)
  • パーソナルトレーニング

One to One

One to One

パーソナルトレーニングは、1週間に1度(年52回)、1対1のトレーニングが1時間受けられるというもの。トレーニング場所は、店内の“The Studio”コーナーだ(The Studioがない場合はGenius Bar)。受講には予約が必要で、One to Oneのウェブページにて14日前から申し込める(http://www.apple.com/jp/...)。

内容は、Macを使って何ができるのかということを説明する未経験者を対象としたものや、メールやチャットといったMacの基本的な操作方法を学べるもの、写真/ムービー/ポッドキャスト/ウェブサイト/プレゼンテーションなどの作り方を教えてくれるものなどを用意する。

The Stusioコーナー

The Stusioコーナー(写真はApple Store Ginzaのもの)

トレーナー

Apple Store Ginzaでは、パーソナルトレーニングのためにトレーナーと呼ばれる6人の専属スタッフを用意。トレーナーは“Trainer”とプリントされた紺色のTシャツを着ている

スタジオクラスでは、2時間または4時間のセミナーが行なわれる。パーソナルトレーニングのような制限は特にないため、予約が取れれば1日中セミナーを受けることも可能だ。

セミナールーム

Apple Store Ginzaでは、5階の“Studio”にてスタジオクラスのセミナーが行なわれる



新規購入者向けのパーソナルショッピングも用意


アップル広報によれば、過去に子供が父母にMacの使い方を覚えてもらうためにPro Careに入会させるという状況もあったという。今回のOne to Oneサービスが新設された背景には、こうした初心者向けトレーニングの需要が増えてきたからという理由があるようだ。

パーソナルショッピングのカード

Apple Storeでもらえるパーソナルショッピングのカード。カードがない人も専用のウェブページから予約できる

Apple Storeでは、こうしたサポート/トレーニングサービスのほか、Mac/iPod/Apple TVの導入を検討している人に対して、1対1で購入案内をしてくれる“パーソナルショッピング”という無料サービスも提供し始めた。

休日などお客が多く訪れる時期では、Apple Storeに訪れてもショップスタッフの手が埋まっていて、ゆっくり購入の相談ができないということもある。パーソナルショッピングを前もって予約しておけば、スタッフが店内を一緒に回って必要な製品を選んでくれる。予約は専用のウェブページにて、14日前から可能だ(http://www.apple.com/jp/...)

パーソナルショッピングの予約ページ

パーソナルショッピングの予約ページ


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