次に、“羊の皮を着た狼”をキャッチフレーズにした2代目スカイライン。
飯塚 『スカイライン GT』の登場を受けて、エンジンが“直4”(直列4気筒)から“直6”(直列6気筒)に変更された、初めてのスカイラインですね。1966年にプリンス自動車が日産自動車と合併したあとに登場したので、ここから“日産スカイライン”となりました。
3代目は“愛のスカイライン”のコピーとともに一斉を風靡した。歴史に残る1台だ。
飯塚 これはハコスカの愛称で知られる3代目のスカイラインですね。現代でも尊敬され、スカイラインの象徴ともいえる“GT-R”の元祖であり、旧式スカイラインでは一番の知名度を誇っています。GT-Rではない、ノーマルグレードのハコスカなら、たまーに走っているのを見かけますね。
4代目は“ケンとメリーのスカイライン”がキャッチフレーズで、歴代で最もよく売れたスカイラインとなった。
飯塚 ケンとメリーのスカイライン。この言葉は若者でも知っている人は多いんじゃないですかね。そして車好きにはやはり“GT-R”。ケンメリGT-Rは197台しか販売されなかったこともあって、超ド級のレア車です。2ドアハードトップのキュッと締まったリアには現代でも萌える。そして80年代末に登場するR32 GT-RまでGT-Rの名前は封印されたわけです。