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ここが変わったWindows Vista 100連発! 第33回

ファイルもアプリもまるごとバックアップ

2007年03月05日 11時00分更新

文● 柳谷智宣 アバンギャルド

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Windows XPまでは、別途バックアップソフトの導入が必要だった“ドライブ全体のイメージバックアップ”機能が、Windows Vistaでは“バックアップと復元センター”内の機能として、“Windows Complete PC バックアップ”の名前で搭載された。ユーザーが作成したファイルはもちろん、デバイスドライバーやシステムファイルを含むすべての情報を、イメージファイルとしてバックアップできるようになった。

OSのインストールドライブを丸ごとバックアップする“Windows Complete PC バックアップ”。コントロールパネルの“バックアップと復元センター”にある

OSのインストールドライブを丸ごとバックアップする“Windows Complete PC バックアップ”。コントロールパネルの“バックアップと復元センター”にある

この機能はWindows VistaのBusiness、Enterprise、Ultimateエディションでお使いいただけます。

バックアップ時には、バックアップイメージの保存場所を指定する。HDDが1台で1パーティション構成の場合は、同じHDDは選択できず、記録型CD/DVDドライブしか指定できない。またHDDもNTFSフォーマットでなければならない

バックアップ時には、バックアップイメージの保存場所を指定する。HDDが1台で1パーティション構成の場合は、同じHDDは選択できず、記録型CD/DVDドライブしか指定できない。またHDDもNTFSフォーマットでなければならない

この機能で作成したバックアップイメージから環境を復旧する際は、VistaのインストールDVDでパソコンを起動し、キーボード等を選択後の画面で、“コンピュータを修復する”を選ぶ、その後HDDの選択後に出る5項目のメニューから、“Windows Complete PC 復元”を選択し、バックアップイメージのファイルを選択する。

OSが起動しない状態なら、VistaのDVDからインストーラーを起動し、“コンピュータを修復する”(画面赤枠部分)を選択

OSが起動しない状態なら、VistaのDVDからインストーラーを起動し、“コンピュータを修復する”(画面赤枠部分)を選択

次の画面で“Windows Complete PC 復元”を実行する

次の画面で“Windows Complete PC 復元”を実行する

しかし、VistaがプレインストールされてインストールDVDが付属しないメーカー製パソコンなどは別の方法になる。起動時にF8キーを押して、起動メニューを表示する。続いて“詳細ブートオプション”メニューから“コンピュータの修復”を選択。ログオン後に“システム回復オプション”の“Windows Complete PC 復元”を実行する。あくまでこの方法は、インストールDVDが付属しないVistaプレインストールパソコンの場合のみである。

Vistaをインストールした後、基本的なアプリケーションの導入が終了した時点でバックアップを取っておけば、仮にOSが不安定になっても、短時間で環境を元に戻せる。数時間がかりの再インストール作業が、数分で済んでしまうメリットは大きい。なおこの復元機能では、あるパソコンでバックアップしたイメージを他のパソコンにコピーしても、復元元の候補として認識されない。つまりパソコン環境の移行には利用できないということだ。

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