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コニカミノルタ、高速・低コストカラー印刷重視のA4カラーレーザープリンター『magicolor 5570』を3月上旬に発売

2007年02月22日 16時18分更新

文● ASCII.jp編集部 小西

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コニカミノルタ ビジネステクノロジーズは、モノクロ35ppm/カラー30ppmの高速印刷を実現した企業向けA4カラーレーザープリンター『magicolor(マジカラー) 5570』を発表した。

コニカミノルタ ビジネステクノロジーズは22日、企業向けA4カラーレーザープリンター『magicolor(マジカラー) 5570』を発表した。モノクロ35ppm/カラー30ppmの高速印刷や新トナー採用による高画質化、カラー印刷のコストを低減する“エコノミーモード”の採用などを特徴とする。発売は3月上旬で、価格は24万8000円(税別)。

企業向けA4カラーレーザープリンター『magicolor 5570』。写真はオプションの“ステイプル機能付きフィニッシャー”を左側面に装着した状態

企業向けA4カラーレーザープリンター『magicolor 5570』。写真はオプションの“ステイプル機能付きフィニッシャー”を左側面に装着した状態

magicolor 5570は、同社が“SOHO、オフィス向け”に位置づけるカラーレーザープリンター“magicolor”シリーズの新製品で、2006年1月に発表された『magicolor 5450』の機能強化版と言える製品である。大きな強化点としては、印刷速度の高速化と印刷品質の向上、およびカラー印刷の低コスト化にある。

印刷速度の高速化は、印刷エンジン部の改良と、画像処理システムの高速化により実現されている。特にCPUのPowerPC G4が866MHzに高速化(5450は667MHz)されたほか、画像処理用の独自ASICを2チップ搭載。高速データ処理による印刷速度の向上を図っている。印刷速度はA4普通紙片面で、モノクロ35枚/分、カラーで30枚/分となっている。

印刷エンジン部。高速4連タンデムエンジンは従来機種と同様だが、光学部の改良などが行なわれ、高速化されている

印刷エンジン部。高速4連タンデムエンジンは従来機種と同様だが、光学部の改良などが行なわれ、高速化されている

本体背面にあるマザーボード。写真右上側のファンの下にPowerPC G4を搭載。左上にはHDDに代えてコンパクトフラッシュを装着した状態

本体背面にあるマザーボード。写真右上側のファンの下にPowerPC G4を搭載。左上にはHDDに代えてコンパクトフラッシュを装着した状態

業務用プリンターでは、フォントなどを収録しておくオプションHDDを用意しているものは多いが、HDDの価格が高い点が導入に当たってのネックでもあった。magicolor 5570ではHDDに加えて、マザーボード上にコンパクトフラッシュ装着用コネクターを装備。低価格なコンパクトフラッシュをHDD代わりに利用できるようになっている。対応するコンパクトフラッシュとしては、サンディスクの“Extreme III”シリーズを推奨している。

トナーには、同社のオンデマンド印刷機で使用されている“デジタルトナーHD”を採用。解像度は9600dpi相当×600dpiで、従来機と同等であるが、小粒径のトナー粒子により鮮明かつ滑らかな画質を実現するとともに、トナーの融点の低融点化により、エネルギー効率を約15%改善しているという。また画像処理エンジンにより、潰れやすい細い文字やバーコードの印刷時に、輪郭を強調してつぶれを防ぐ“エッジエンハンスメント”機能を搭載している。

レーザープリンターでのカラー印刷は、トナーのランニングコストが高い点が難点とされる。magicolor 5570ではトナー消費を抑制して印刷する“エコノミーモード”を搭載することで、低コストでのカラー印刷を実現している。エコノミーモード時は文字の品質を維持したまま、グラフィックス部分のトナー消費を低減することで、文書の見やすさを損なわずにトナー消費を抑制する。カラートナーに関しては、消費を半分程度に抑えられるという。

使いやすさ面での改良も多く、ステイプル機能付きフィニッシャー(最大排紙 100+500枚)、両面印刷ユニット、500枚分のオプション給紙ユニットなどがオプションで用意されている。オプション給紙ユニットを2台装着すれば、本体と合わせて1600枚分の給紙が可能となる。そのほかに、USBメモリーデバイスを操作パネル脇に接続し、記録されているPDFデータやJPEG、TIFF画像を直接印刷できる“ダイレクト出力”機能も備えている。

オプション給紙ユニットを2台装着した状態。この状態では1600枚の給紙が可能

オプション給紙ユニットを2台装着した状態。この状態では1600枚の給紙が可能

搭載するインターフェースは10/100/1000BASE-T Ethernetと、USB 2.0、パラレルポート。ポストスクリプト3互換で、日本語フォントを2書体、欧文フォント136書体を内蔵する。対応OSはWindows Vista/XP/XP Professional x64 Edition/2000/Me/NT 4.0/98SE、Windows Server 2003/2003 x64 Edition、Mac OS X/9、Linux、Netware 4/5/6など。またWindows Vistaが備えるXPSドキュメントに対応するドライバーソフトも、秋までに提供予定である。

本体サイズは幅420×奥行き526×高さ462mm。ステイプル機能付きフィニッシャーを装着し、手差しトレイと開いた状態での幅は1175mm。本体重量は約33.4kg(消耗品込み時で約44kg)である。

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