前回に引き続き、Windows Vistaの新しいエクスプローラーの機能を紹介しよう。
この機能はWindows Vistaの全エディション(Home Basic、Home Premium、Business、Enterprise、Ultimate)でお使いいただけます。
Vistaのエクスプローラーは、デフォルトではメニューバーがなく、代わりに“コマンドバー”が表示されている。ファイルやフォルダーを選択すると、それぞれの種類に応じたタスクがバー上に表示される機能で、XPの“ファイルとフォルダのタスク”に似ている。見た目は違うが、Vistaのコマンドバーはメニューバーと同じ感覚で利用できるうえ、ファイルの移動やコピーのような、ショートカットやマウス操作でこと足りる項目がなくなっているのも特徴だ。
エクスプローラーの下端にある“プレビューウィンドウ”は、従来のステータスバーが拡張されたものだ。アプリケーションやファイルのプロパティーを開かなくても、画像のプレビューやファイルのデータが確認できるので便利だ。
また、アイコンの機能も強化されている。デザインが一新されただけでなく、コマンドバーの“表示”から7段階の表示方法を選べるようになった。Internet Explorerで文字サイズを調整するときと同様に、Ctrlキーを押しながらマウスのホイールを回すことで、アイコンの表示サイズを変更することも可能だ。

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