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ガンダムが、マリオが、ナウシカが、六本木・国立新美術館に出現!!

2007年01月22日 00時00分更新

文● 千葉英寿

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現代最先端のメディアアートを一堂に!

後半は、今まさに活躍中の日本のメディア・アーティストの作品を一堂に会した“未来への可能性”となっていた。

“1000 Deathclock in Paris”宮島達男+立花ハジメ (C)宮島達男+立花ハジメ+(株)ティー・ジー・エイ 氏名、生年月日、死亡希望日を入力して作品に参加し、生と死の意味を考えてもらう、という宮島氏の“1000 Deathclock in Paris”に、立花氏がネットワークデザインを行なったコラボ作品。今回はRFIDによるDeathclock IDタグ(事前登録)に一度入力データを記憶すれば、MacBook Proに接続されたリーダにかざすだけで、いつでも作品に参加できる

“FragMental Storm 07(新バージョン)”

“FragMental Storm 07(新バージョン)”exonemo (C)エキソニモ いつもユニークな作品を見せてくれるエキソニモは、ユーザーが入力したキーワードでウェブサイトを検索し、見つかったデータをバラバラに画面に表示するソフトウェア“FragMental Storm”を出品。過去作品ながら、今回は最新バージョンを公開した。FragMental Stormはダウンロードして遊ぶこともできる

“GLOBAL BEARING”

“GLOBAL BEARING”平川紀道 (C)平川紀道 緯度と軽度で現在地を定義し、地面に向かって延長されたシャフト軸はそのまま地中を突き抜け、地球の反対側に到達する。スクリーン上にはバーチャルな地球が示され、足下に広がる広大な球体=地球を大いに意識することができる

“クィーン・マンマ”(ヤノベケンジ+三宅一生 作)がモニュメントのように迎えるそのスペースには、歴代のメディア芸術祭受賞作品も含め、“かんじる”、“つながる”、“うごく”、“かたちとしかけ”の4つの視点で選びだされており、それらの作品を通じて、日本のメディア芸術の未来を展望するものとなっていた。

“ランドウォーカー”榊原機械 (C)Sakakibara Kikai Co.,Ltd. All rights reserved 「いつか自分で操縦できるロボットに乗りたい!」をコンセプトに製造されたリアル体感アクションゲームロボット。ボールを射出する銃も備えており、遊び心満点。摺り足での低速二足歩行により、『遊具』としての安全性も実現している。人が歩いた方が速いというのはご愛嬌?

“Tablescape Plus”

“Tablescape Plus”筧 康明/苗村 健/松下光範 (C)Yasuaki Kakehi+Takeshi Naemura+Mitsunori Matsushita テーブルの水平面とその上に置かれ、キャラクターの映像が映し出されたオブジェクトを参加者が実際に動かすことで、キャラクター同士が多様な振る舞いを展開する。奥にある森の後ろに置くと森の中に入っていたり、キャラクター同士を向かい合わせるコミュニケーションしたりと、ストーリー性が感じられるインタラクティブアートだ

“Lake Awareness”モリワキヒロユキ (C)モリワキヒロユキ Photo: Andres Fraga 一枚一枚にマイコンのプログラムを搭載した基板を3,000枚も連結して、すり鉢状に組まれた作品。基板に搭載された光が人の動きに反応して、ひとつの有機体のように変化する

“fuwapica suite”

“fuwapica suite”Masaki Yagisawa + MONGOOSE (C)MONGOOSE 振れたり、腰掛けたりして圧力をかけると、圧力の違いによって光の加減や色が変化するチェア。新作の二人掛けの“fuwapica bench”は二人で座るとその二人の親密度によって、光が次第にピンク色に変わっていくという特徴をもつ

会場内には特設シアターが設置され、連日歴代のメディア芸術祭受賞作品から厳選して上映する“歴代受賞作品セレクション”などの映像イベントが開催されている。このほか、今月26日にはパネリストに演出家のテリー伊藤氏、アニメーション監督の富野由悠季氏、漫画家の井上雅彦氏をむかえたシンポジウム“メディア芸術って何?”が行なわれるなど、トークセッションやライブなど、期間中にはさまざまなイベントが催される。

“hanabi”

“hanabi”nendo (C)nendo Inc. 建築・インテリアをメインに最近では携帯電話のデザインも手がけるnendoの作品。熱処理した形状記憶合金により、点灯時の電球の熱やによって、部屋の気温や湿度、人によるわずかな空気の動きに、開いたり閉じたりする照明器具

“KAGE 2007”

“KAGE 2007”minim++ (C)minim++ スクリーンに設置された円錐に触れると、それをキッカケに、そこに投影されたCGによってたくみに作り込まれた偽物の“影”が反応し、予想もしない動きを見せる。鑑賞者の目を見事に欺くと同時に楽しさも感じられる

“クィーンマンマ”

“クィーンマンマ”ヤノベケンジ+三宅一生 (C)Kenji YANOBE イッセイミヤケとのコラボレーションで生まれた作品。新店舗のために制作されたもので、更衣室の機能を持つ。母胎の様な室内で着替えることにより意識の変容を促し、生まれ変わる自分を発見する

“イエス☆パノラーマ!”

“イエス☆パノラーマ!”タナカカツキ (C)タナカカツキ ほのぼの、ゆったりとした田園風景の映像が360°のスクリーンに展開される作品。腰を屈めて中に入れば、一瞬、草原にいるような感覚に浸れる

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