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ゼロトラストは、潜在的なサイバー攻撃に打ち勝つ重要な戦略であり続けていますが、ますます巧妙化する敵に対して展開される戦略の1つにすぎません。政府がこのような脅威に対して回復力を持つようにするには、強力なデータ保護戦略を基盤に据えることが不可欠です。
ランサムウェア攻撃などのサイバー攻撃に対する“最後の防波堤”と言われるのがバックアップですが、高度な攻撃はこの防波堤さえも破ることができます。このリスクを管理する最善の方法は、やはり「ゼロトラスト」なのです。
ゼロトラストセキュリティモデルを実現するうえで見落とされがちなのが、バックアップとリカバリの存在です。そしてこのバックアップ/リカバリでもまた「常に検証し、常に侵害を想定する」原則を徹底する必要があります。もうひとつ、ゼロトラストは継続的に取り組む“道のり”だということも忘れないようにしなければなりません。
「ゼロトラスト」という言葉を聞いたことはあっても、それをどう適切に実施すればよいのか、具体的にはよく理解していないセキュリティリーダーたちは多いように見受けられます。そのためにはセキュリティ製品、プロセス、人材をどのように融合させるかを考える必要があります。
サイバーセキュリティ業界の最新バズワードである“ゼロトラスト”。本連載の第1回として、まずはゼロトラストセキュリティモデルとは何なのか、企業がゼロトラストを導入する前に考えるべきことは何かを検討します。