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今日のPickUpワードは「診断メーカー」。ツイッター影の主役です。
Pokémon GO ©2016 Niantic, Inc.
毎日のようにツイッターのトレンド(流行語)枠に姿をあらわすサービス、「診断メーカー」。名前などの文字列を入れると、占いのように「診断結果」文字列を出力する無料サービスです。話題・流行に即した診断も即座に登場。たとえば今日なら「ポケモンGOであなたの家の周りにいそうなポケモン」、オーキド「そこの三人のあなたがおるじゃろ?」などがトレンド枠に入っていました。
意外に知られていませんが、診断メーカーは「診断」を利用者が作っていくCGM(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア)サービス。利用者はサイトで「つくる」を選び、診断結果の文章と内容のリストを作成。“「USER」さんは[RESULT1]です”などと表示します。あとは細かい設定を施すだけで「ポケモンGO診断」のような内容ができあがります。
人気の診断サービスには、ツイッターアカウントに紐つけて診断するタイプの「アプリ☆メーカー」、診断メーカーに先行する「ツイットメーカー」などの競合サービスがあります。これがなかなか面白い世界なので、ちょっと覗いてみましょう。
アプリ☆メーカーはウェブサービス研究所(ウェブ研)が開発しているツイッター連携サービス。ツイッターのフォロー内容などを解析して、たとえば「本当は裏であなたにデレデレな人TOP10」などの結果を作成します。入力した文字列にもとづいて結果を表示するシンプルな診断メーカーと比べると、プライバシー部分に踏み込んでいるサービスです。
アプリ☆メーカーもやはりCGMモデルですが、診断メーカーと大きく異なっているのは利用者が作成した“アプリ”を使ってお金を稼げること。「アプリ☆メーカーを使えば誰でも簡単にウェブアプリ等を作れて、おまけに広告収入を得ることもできます」と公式サイトに書いているとおり、利用者はGoogleAdSense、Amazon/楽天のアフィリエイト広告を入れられます。
逆に考えると、診断メーカーは利用者が広告を入れられません。
診断メーカーのトップページ、診断ページにそれぞれバナー広告が出稿されていますが、いずれも診断の作者とは無関係。おそらくは運営側の収入になっています。
では、診断サービスは儲かるのでしょうか?
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