「HP Future of Work AI Conference 2026」を開催
「AIを使う」から「成果を出す」へ―日本HP、最新AI戦略と新製品「HP EliteBook 8 G2iW 14」を披露
画像左:日本HP 代表取締役社長執行役員 岡戸 伸樹氏
画像右:SVP and Division President Commercial Systems and Displays Solutions, HP Inc ギャガン・シン氏
日本HPは10月7日、AI戦略および新ソリューションを発表するカンファレンス「HP Future of Work AI Conference 2026」を開催した。
3回目を迎える本イベントでは、単に「AIを使う」段階から「AIで成果を出す」段階への移行を掲げ、エコシステム連携や最新の製品が発表された。
同社代表取締役社長 執行役員の岡戸伸樹氏およびSVP and Division President Commercial Systems and Displays Solutionsのギャガン氏によるプレゼンに加え、日本市場向けに発表された新製品「HP EliteBook 8 G2iW 14」の詳細をあわせて紹介する。
日本市場向け新製品ノート「HP EliteBook 8 G2iW 14」発表
本イベントでは、日本市場の顧客フィードバックをもとに開発された法人向けAIモバイルPCの最新モデル「HP EliteBook 8 G2iW 14」が発表された。本日より販売開始となり、価格は52万9100円~。
大きな特徴として、構成によっては1kg未満の超軽量を実現。法人向けとして、通勤や外出など移動の多いハイブリッドワークカーに極めて高いモビリティを提供する。
CPUにはCore シリーズ3プロセッサーを搭載し、最大39TOPSの処理性能を発揮する。メモリーは16~32GB選択、ストレージも256~512GB SSDを選択可能だ。
筐体は新開発のミストシルバーを採用。画面は高解像度2.2Kディスプレーを選択可能。さらに、新設計キーボードや正確な入力を支える大型クリックパッド、オプションの5MP+IRカメラにより、快適なビデオコラボレーションを支援する。
またACアダプター(HP 65W USB Type-C GaN フォルダブル ACアダプター)も超小型設計となっており、重さは約160g。インターフェースにはUSB Type-A×2、HDMI 2.1ポート×1、Thunderbolt 4 with USB Type-C×2などを搭載する。
通信面ではWi-Fi 7やオプションの5G接続に対応し、56Whバッテリと小型・高効率なGaN(窒化ガリウム)充電器を備えている。
大きな特徴の1つとしてキーボードはトップマウント構造となっており、ユーザー自身で数分で交換可能となっており、修理に伴うダウンタイムやコストを大幅に抑制するという。
製品サイズは幅313.6×奥行220.85×高さ最大18.55 mmで重さが0.999kg~となる。
「AIを使う」から「AIで成果を出す」時代へ
本イベントで日本HPの岡戸伸樹氏は、2030年までにAI推論処理の約半分がエッジで行われると予測。生成AIが業務変革や生産性向上という明確な“成果を出す”フェーズへの移行を強調した。
AIで成果を出すという取り組みの一環として同社は5月に「HPハイブリッドAI推進コミッティ」を発足し、多数の企業が参画している。
同社がこのコミッティを発足した理由としては、1社のもつ技術や知見だけでは十分ではないという結論に達したからだとする。様々な企業のもつナレッジを結び付けていくことで、はじめてAIはツールから成果へと変換できると岡戸氏は語った。
同コミッティは具体的に以下の4つを軸に活動を展開しているという。
1. アプライアンス製品の提供:楽天グループ、Upstage、PKSHA等の協力による導入環境の整備。
2. AIワークステーションによる検証・支援:オムロンの製造現場等におけるAI導入と成果創出の実証。
3. Copilot+ PC向けAIアプリの無償提供:マイクロソフトストア内でCopilot+ PC向けAIアプリを3本リリース。
4. Copilot+ PC活用講座の無償提供:AICX協会と連携し、Microsoft 365 Copilot等の活用法を学ぶ講座を無償提供
岡戸氏は最後に、顧客の求める成果から逆算し、最適なデバイスやアプリ、セキュリティをパートナーとともに提供する「AIプロデュースカンパニー」への進化を目指すと語った。
ギャガン氏が語る同社の「AIにおける挑戦」
本イベントではHP Inc.のギャガン・シン氏も登壇。同氏からは主に「AIにおけるHPの挑戦」について語られた。
同社はPCを従来の「作業ツール」から、ユーザーを理解し予測して動作する「パーソナル・インテリジェンスのコンパニオン」へと再定義するという。
これを実現するため、以下の3つの柱に基づいた戦略を提示した。
①Building the Trusted AI Edge(信頼性の高いAIエッジの構築) ②Delivering Ambient Personal AI(常に寄り添うパーソナルAIを実現する)
③Power Physical Industry with AI(AIで現場の変革を加速する)
これらを支えるAIソリューションとして同氏は「HP IQ」を紹介。HP IQは、画面上部から引き出して使用するUIを備えたインテリジェンスレイヤーだといい、主な特徴は以下の通り。
・200億パラメーターのローカルモデル搭載:ローカル上で動作するため、タクシー移動中などの完全オフライン環境であっても、ドキュメント要約や質疑応答、メール作成が可能
・AIオーケストレーション機能:投入されたクエリに対し、ローカルで処理するかクラウドへ転送するかを自動判断し、クラウドトークンコストを大幅に削減
・シームレスなデバイス間連携:Polyなどの会議室システムや他のHPデバイスと自動ペアリングし、コードやケーブルなしでドラッグ&ドロップによるファイル共有やデータ移動を実現
発表の最後にギャガン氏は、「日本市場には新製品だけでなく、HPのAIソリューション全体において極めて大きな可能性があります。日本の強みであるクラフトマンシップをAIでさらに高め、皆様の未来の働き方を支援したい。HPのAI戦略が業務のあり方を大きく進化させ、確かな成果につながると信じています」と語り、パートナーシップへの感謝とともにプレゼンテーションを結んだ。
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