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「より良いモデルよりも“より良いコンテキスト”が重要」、自社固有のコンテキストでビジネス価値を生む

Microsoft IQとは? AIエージェントが必要とする理由は? マイクロソフトの担当幹部が解説

2026年09月28日 07時30分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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自社固有のIQは重要な知的財産、ガバナンスやセキュリティも必要

 Microsoft IQは、外部のエージェントにコンテキストを提供する単一のプラットフォームとして構成されている。前述したとおり、マイクロソフト製エージェント、サードパーティ製エージェントのいずれも、Microsoft IQにAPI接続すればコンテキストを得ることができる。

 もうひとつ、プラットフォーム化のメリットとしては「ガバナンス」がある。エージェントに対して柔軟にナレッジを提供しつつも、“自社独自の知的財産”が漏洩しないように管理し、保護しなければならない。さらに、エージェントごとに必要最小限のアクセス権限を与えるよう、管理できることも重要だ。

 この点についてウラグ氏は、Microsoft IQではガバナンスと権限管理の機能が最初からプラットフォームに組み込まれているため、知的財産をきちんと保護しつつ、エージェントの迅速な展開が可能になると説明する。

 Microsoft IQの活用事例として、SCSKにおけるユースケースが紹介された。

 SCSKでは、Microsoft FabricとFabric IQを利用してビジネスデータを統合プラットフォームにまとめ、会社全体のビジネスパフォーマンスをタイムリーに把握できるようにして、迅速な意思決定につなげている。

 「従来は、そうしたビジネスデータが週次報告書、月次報告書、スプレッドシートなどいくつものデータソースに分散していた。そのため、たとえばビジネスパフォーマンスの変化の原因を理解するためには、複数の報告書やシステムを手作業で参照し、分析する手間がかかっていた」

 さらに、Fabric IQを通じてAIがビジネスデータを参照することで、新たに発生しそうな問題やその原因も早期に特定できるようになったという。これまでは、パフォーマンス低下の兆候を検出するまでに数日かかっていたものが、翌営業日には検出でき、原因分析の作業も「50%軽減された」と説明した。

SCSKによるFabric IQへのエンドースコメント

 なおウラグ氏は、ユースケースのデモも披露した。Microsoft Fabricに蓄積された顧客データを用いて、Microsoft 365 CopilotのCoworkエージェントが離反リスクの高いプレミアム顧客を分析し、離反リスクの高い(対応を優先すべき)顧客をピックアップする、といったデモだ。

 「Coworkでは、設定スイッチひとつでFabric IQと接続できる。OneLakeに統合された顧客データを分析し、対応の優先度や指標の数値、出典なども整理する。離反防止のアクションを提案する資料も、数分程度で準備ができる」

デモ画面より。Fabric IQを有効にすることで、Fabric上のデータに基づいてCopilot Coworkが顧客分析から資料作成までを自動的に実行した

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