アップルの「Apple Watch Series 12」と「Apple Watch Ultra 4」は、公式には64GBとされるストレージに、じつはその倍にあたる128GBのNANDフラッシュが載っている可能性がある。中国のSNS微博(weibo)に投稿されたハードウェア研究者の分析を、米メディアMacRumorsが9月21日に報じた。
研究者によると、両モデルに使われているNANDはSK hynix製のTLCタイプで、1つのダイで1024Gbit、つまり128GBの容量があるという。NANDフラッシュはアプリや音楽、記録データなどを保存しておく記憶用のチップのことで、このうちユーザーが実際に使えるのは64GBだけだとしている。
組み合わされているコントローラーはS6Eで、PCIe 5.0での接続に対応しているため、アップルがウェアラブル機器にPCIe 5.0を採用した可能性があるが、PCIe 4.0で動いている可能性も排除できないと研究者は留保している。
半分しか使わせない理由について、研究者はApple Watch向けにチップを供給しているもう1社、サムスン製ダイの容量次第で2通りの見方を示している。サムスン製が64GBなら、アップルが意図的にSK hynix側の余剰分を使えなくし、両社の製品を64GBにそろえていることになるという。
一方、サムスン製も128GBなら、端末内でAIを動かしたり、健康モニタリングの強化でデータの読み書きやログの生成が大幅に増えたりすることを見越し、余った容量をまるごと寿命を延ばすための予備領域に充てている可能性があるという。
研究者は自身の例として、5年間使ってきた32GBのApple Watch Series 7の書き込み量がすでに5.84TB、1日あたり3.3GBに達していたことも挙げている。MacRumorsもアップルが容量を制限する理由は不明としつつ、センサーデータの頻繁な読み書き用か、耐久性を保つためのバッファとして確保している可能性は考えられるとの予測を伝えている。
手元のApple Watchの容量が突然増えるわけではないが、見えない64GBが長く使うための備えだとすれば、それはそれで納得のいく話ではある。分解報告による答え合わせを待ちたい。
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