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Mr.ウォーカー玉置泰紀が厳選! おすすめスポット/アイテムベスト5 第29回

【決定版・東海お月見絶景】今年の十五夜(9月25日)を見逃すと来年まで待てない! 岐阜城の巨大月をはじめとする東海の極上スポットベスト5

2026年09月21日 17時00分更新

文● 玉置泰紀(エリアLOVEウォーカー総編集長)

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東海の夜空を仰ぐ! 「中秋の名月」おすすめスポットベスト5

第5位:神秘の山岳霊場で月光を浴びる「鳳来寺山」(愛知)

新城市 鳳来寺山

 新城市にそびえる鳳来寺山は、大宝3年(703年)に開山されたと伝わる霊山。かつては修験道の場としても栄えた深い自然に囲まれた山であり、澄んだ秋の夜空にぽっかりと浮かぶ満月が、境内や参道の樹々を神秘的に照らし出す。

【胸熱トリビア】 鳳来寺山には、平治の乱後に源頼朝が一時身を寄せたという伝承や、徳川家康の誕生を両親(松平広忠と於大の方)が祈願したという強力な伝説が残る。さらに「家康誕生と同時に寺の寅の神が姿を消し、家康の死とともに戻った」というドラマチックな言い伝えもあり、天下人たちの運命を宿した神聖な山で仰ぎ見る月は格別の重みがある。

【アクセス】 JR飯田線「鳳来寺駅」からバスで約10分、「鳳来寺」下車すぐ。

【行きやすさ・歩きやすさ】 ★★★☆☆  本格的な参道や山道となるため、夜間の散策には足元と防寒の準備が必須。

第4位:郡上踊りの郷で清流に揺れる月を愛でる「郡上八幡・吉田川」(岐阜)

水の都 岐阜県 郡上八幡の初夏

 城下町の中心を流れる清流・吉田川。水が非常に美しいことで知られる郡上八幡では、川面に映る月明かりがまるで一条の光の道のように揺らめく。新橋からの夏の飛び込みで有名なこの清流は「残したい日本の音風景100選」にも選ばれており、夏の熱気が去った秋の夜、川音を聞きながら歩く城下町は別の顔を見せてくれる。

【胸熱トリビア】 戦国時代に遠藤盛数・慶隆らが治めた歴史ある城下町。四方を山に囲まれた街並みの中で、石畳に反射する月光を眺めていると、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような静寂と情緒に浸ることができる。

【アクセス】 長良川鉄道「郡上八幡駅」から車またはバスで約10分。

【行きやすさ・歩きやすさ】 ★★★★☆  城下町の散策路は整備されており、情緒ある夜の街並みをゆったりと歩ける。

第3位:波穏やかな湖面に浮かぶロマンチックな月「浜名湖」(静岡)

月明かりの浜名湖

 古代から「遠淡海」と呼ばれ、東海道の交通の要衝として旅人に親しまれてきた浜名湖。広大な湖面を持つここは、水上から昇る月や、湖面に広がる美しい「月の道」を堪能できる絶好のロケーションだ。

【胸熱トリビア】 明応地震(1498年)の大津波によって海とつながり「今切」が生まれたというドラマチックな歴史を持つ湖。かつての旅人たちと同じように、満々と湛えられた湖面の月の道を眺めていると、東海道の長い歴史と時の流れに思いが馳せられる。

【アクセス】 JR「弁天島駅」から徒歩約5分(弁天島海浜公園など)。

【行きやすさ・歩きやすさ】 ★★★★★  湖畔周辺はフラットで歩きやすく、開放的な景観を気軽に満喫できる。

第2位:清流・五十鈴川のせせらぎと神宮観月会「伊勢神宮」(三重)

雨上がりの五十鈴川

 日本人の総氏神である伊勢神宮。その内宮を流れる五十鈴川の御手洗場周辺は、人工の光が極限まで抑えられた厳かな神域だ。木々の隙間から神聖な月光が川面に降り注ぎ、清らかな水流を銀色に染め上げる。

【胸熱トリビア】 伊勢神宮では毎年中秋の名月にあわせて「神宮観月会」が開催され、和歌や俳句の披講と雅楽の調べが奏でられる。太古より太陽と月の両方を尊んできた日本の精神の原風景の中で、厳かな雅楽の響きとともに見上げる名月は、他では得られない尊い体験をもたらす。

【アクセス】 近鉄・JR「宇治山田駅」からバスで約15分、「内宮前」下車すぐ。

【行きやすさ・歩きやすさ】 ★★★★☆  境内は玉砂利が敷き詰められているため歩きやすい靴がおすすめだが、夜の厳かな雰囲気は格別。

第1位:世界が息をのむ「月と岐阜城」の奇跡的絶景「岐阜城」(岐阜)

 堂々の第1位は、金華山(標高329m)の山頂にそびえる岐阜城。写真家の小林淳さんらが長良川の河川敷などから超望遠レンズと遠近法を用いて世に広め、いまや世界中でバズる「城の背後に鎮座する巨大な満月」という圧倒的なビジュアルの聖地だ。織田信長が「天下布武」の朱印を初めて掲げ、かつて斎藤道三も居城とした歴史の舞台に、幻想的な月が重なる瞬間は言葉を失うほどの美しさを誇る。

【胸熱トリビア】 信長が天下統一の夢を描きながら見上げたかもしれないこの金華山の空に、現代の写真表現によって巨大な満月が重なる奇跡。信長が意図した「見せる城」としての地勢が、現代においてまったく新しい観光エンターテインメントの聖地を生み出したという歴史的ロマンがここにある。

【アクセス】 JR岐阜駅・名鉄岐阜駅からバスで約15分「岐阜公園歴史博物館前」下車、金華山ロープウェーで約3分+徒歩約8分。

【行きやすさ・歩きやすさ】 ★★★★☆  ロープウェーを利用すれば山頂近くまでアクセス可能(夜間営業や特別運行のスケジュールは事前に要確認)。

岐阜県岐阜市の長良川公園付近から長良橋と岐阜城方面の眺望

編集後記:「今宵の月」が教えてくれる、東海の深い歴史とストーリー

 東海の極上お月見スポット5選を案内した。関東版が「都会の夜景と大都市のスケール」を意識したのに対し、東海版は信長の野望が眠る岐阜城や、伊勢の神域、湖や渓谷といった「自然と歴史の深み」が主役となっている。

 特に岐阜城で見られる巨大な満月のコラボレーションは、写真という表現を通じて地域の原風景を全く新しいエンターテインメントへと昇華させた現代の奇跡だ。

 今夜、もし空を見上げるなら、ただの丸い月としてではなく、その背後にある歴史のドラマや、先人たちが同じ月を見上げて抱いた夢に思いを馳せてみてほしい。東海の大自然と歴史が織りなす極上の月が、あなたの日常を鮮やかに塗り替えてくれるはずだ。

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