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HENNGE Secure Downloadの利用ユーザーはすでに80万ユーザーに

PPAP利用率はわずか6.2%に 加速する脱PPAPの現状をHENNGEが解説

2026年07月02日 13時30分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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 「PPAPの利用比率は6.2%に低下」。2026年6月30日、クラウドセキュリティベンダーのHENNGEは、いわゆるPPAP(パスワード付き添付ファイル)の現状と対策についての発表会を開催。セキュリティの危険性を指摘されているPPAPの利用比率が大幅に下がり、相対的にHENNGE製品の利用率が上がっている現状について説明した。

HENNGE Product Planning & Research Divisionの齊藤 奈彩氏

加速する脱PPAPの流れ 背景に4つのリスク

 PPAPはメールによる添付ファイルの送付手法。パスワード付きのZIPファイルをメールで送付し、その直後に解凍のためのパスワードをメールで別送する。セキュアなファイル送付方法として長らく企業や官公庁に利用されてきたが、近年はさまざまなリスクが指摘されている。

 HENNGE Product Planning & Research Divisionの齊藤 奈彩氏は「マルウェア感染」「盗聴」「暗号化手法の脆弱性」「業務効率の低下」という4つのリスクを指摘する。まずパスワード付きZIPファイルは、既存のセキュリティソフトの検査をすり抜けてしまうため、マルウェアの配布に悪用される。実際に「Emotet」がこの特性を悪用し、感染が拡大したという経緯がある。「PPAPは利便性の問題以前に、明確に攻撃の経路として悪用された手段であるという点が重要」と齊藤氏は指摘する。

 また、同一経路でパスワードを別送するため、セキュリティ対策として不十分。暗号化手法としてもZIP暗号化では簡易なパスワードの場合、突破される恐れがある。なにより、送受信するユーザーの業務負荷も大きくなる。パスワードを別送するのも手間がかかるし、ZIPファイルをモバイル端末で開くのも面倒だ。

PPAPの4つのリスク

 こうしたリスクが認知されてきた結果、まず2020年に内閣府・内閣官房がPPAPの廃止を決定。2022年にはマルウェアのEmotetの感染再拡大を受け、JPCERT/CCがPPAPに関して注意喚起を行なった。直近では、2025年5月に金融庁が金融機関に対してPPAPの廃止を要請し、先頃2026年6月には大手銀行がPPAPの原則禁止を発表している。脱PPAPは着実に定着している。

国内の脱PPAPの動向

利便性とセキュリティの課題を解消するHENNGE Secure Download

 このPPAPの問題を解消するファイル送信手法として、2021年からHENNGEが提供しているのが、「HENNGE Secure Download」になる。

 HENNGEは認証基盤、情報漏えい対策、サイバー攻撃対策の3つを統合したHENNGEの統合型クラウドセキュリティサービス「HENNGE One」を提供している。HENNGE Secure Downloadは、このうち情報漏えい対策機能を提供するDLP EditionのHENNGE Email DLPに含まれる機能になる。

 HENNGE Email DLPはメールゲートウェイ型の送信メールセキュリティで、フィルタリング条件に応じた誤送信対策が可能。そして、HENNGE Secure Downloadを利用すると、ユーザーは今まで通りメールにファイルを添付して送信するだけで、ファイルをHENNGEのサーバーにアップロード。送信先にリンクだけを送ると共に、別経路でパスワードを自動発行・送付することが可能になる。

PPAPの課題を解消するHENNGE Secure Download

 HENNGEによると、HENNGE Oneユーザーに送ったファイル添付メールのPPAP利用率は、HENNGE Secure Download提供開始時の2021年10月は29.4%だったが、2024年7月には12.4%に。そして、2026年6月には6.2%にまで低下したという。また、HENNGE Secure Downloadの送信通数も、PPAPの6倍に達したという。HENNGE Secure Downloadでファイルを送受信するユーザーも80万社を突破し、脱PPAPが確実に進んでいることが明らかになったという。

PPAPの利用比率の推移

進化するHENNGE Secure Download 今後は脱PPAPの先のニーズをカバー

 HENNGE Secure Download自体も機能強化を図っている。昨年のアップデートでは、リンクの送付方式として本文を選択している場合は、挿入文書をカスタマイズできるようになった。齊藤氏は「初回の受け取りの混乱を避けるため、送信時に独自の案内を加えたいというご要望にお応えした」と語る。

 また、従来から提供しているBoxとの連携機能も強化されている。HENNGE Secure Downloadではアップロード先のストレージとして、HENNGEのストレージに加え、Boxを指定することができるが、最新版ではリンクの有効期限やタイムゾーン、リンクの送付方法、言語などのポリシーをBoxに対しても指定することが可能になった。

Secure Download for Boxのポリシー設定

 今後はグローバル組織での定着や既存のファイル管理体制の統合など、脱PPAPの先にあるニーズをカバーする機能強化を図っていくという。

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