ASCII Power Review 第319回
インテルCoreにRTX50搭載なのに22万円台で買えるHPの最新ゲーミングノート=「HyperX OMEN 15」実機レビュー
2026年06月29日 01時00分更新
昨今のノートPCは、率直に言って高い。メモリーをはじめとするパーツ代の高騰が主原因なので、メーカーを責めるのは酷だが、それでもユーザーが購入に踏み切れるかどうかは別問題だ。
日本HPの「HyperX OMEN 15」は、最上位スペックの製品ではないものの、多コアプロセッサーにディスクリートGPU、PCIe Gen4 x4接続SSD、そして180Hzの高速ディスプレーを組み合わせつつ、下位構成で22万円台という現実的な価格を実現している。
HPから試用機を借りたので、コストパフォーマンスを重視した本製品が、どの程度のパフォーマンスを発揮するのかという視点で、実機レビューをお届けしよう。
RTX50シリーズ搭載で22万円台
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「HyperX OMEN 15」はOSに「Windows 11 Home」、プロセッサーには、
・「Core i5-14450HX」
(10コア[6P+4E]、16スレッド、最大4.8GHz、45~157W)
・「Core i7-14650HX」
(16コア[8P+8E]、24スレッド、最大5.2GHz、45~157W)
を搭載。ディスクリートGPUには、
・「GeForce RTX 5050 Laptop GPU」
・「GeForce RTX 5060 Laptop GPU」
を採用する。
メモリーは16GBまたは24GB(DDR5-5600、最大64GB、空きスロット1)、ストレージは1TB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載。モデルとしては下記の2種類が用意されている。
スタンダードモデル(22万4800円)
Core i5-14450HX/ RTX5050/ RAM16GB/ SSD1TB
パフォーマンスモデル(26万8800円)
Core i7-14650HX/ RTX5060/ RAM24GB/ SSD1TB
ほかのスペックは基本的には同じ。ディスプレーは15.3インチ 2.5K IPS液晶で2560×1600ドット、180Hz、3ms、500ニト、sRGBカバー率100%、Variable Refresh Rate対応、テュフ ラインランドEyesafe認定。ディスプレー上部には1080p FHDカメラ、デュアルアレイマイクを内蔵している。
インターフェースは、USB Type-C(10Gbps、Power Delivery 3.1、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)、USB Type-A(10Gbps)×2、HDMI 2.1、有線LAN(1000BASE-T)、3.5mmコンボジャックを装備。ワイヤレス通信はWi-Fi 6、Bluetooth 5.4をサポートしている。
本体サイズは約343×253×23.6~26.99mm、重量は約2.52kg。70Whのバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間はスタンダードモデルが約8時間、パフォーマンスモデルが約5時間15分と謳われている。
なお今回掲載しているのはキャンペーン価格であるので、注意して欲しい。
ディスプレーはゲーミング仕様
色域はsRGBカバー率100%
本製品のディスプレーはゲーミング仕様だ。画面サイズは15.3インチで、2.5K解像度(2560×1600ドット)に対応し、180Hzのリフレッシュレート、3msの応答速度を実現している。
昨今のモバイルノートPCでは120Hzのリフレッシュレートに対応した製品も増えているが、「HyperX OMEN 15」はそれを上回る滑らかな表示が可能だ。ゲーム側の描画フレームレートが十分に出ていれば、一般的な60Hzや120Hz表示よりも、動きの速いシーンをなめらかに表示できる。
ただし、色域はsRGBカバー率100%に留まっているため、写真現像や動画のカラーグレーディングを本格的に行なうのであれば、より広色域の外部ディスプレーを接続したほうがよいだろう。
テンキー付き日本語キーボードのキーピッチは実測18.3mm、キーストロークは実測1.6mm。剛性は高いが、ゲーミングノートPCのキーボードとしてはキーストロークがやや浅めだ。また打鍵音もややパチパチと高めの音が鳴る。
とは言え実際にゲームする際には索敵のためにもゲーミングヘッドセットなどを装着するだろうから、打鍵音が問題になることはないはずだ。
ウェブカメラとしては1080p FHDカメラが搭載されている。今回実際に撮影してみたところ、室内灯下でも明るく撮影できているものの、やや青みがかっており、背景のノイズも少々気になった。
Windows 11の「カメラ」アプリではHDR proを有効化すると、青みや、背景のノイズが低減され、健康的な肌色に調整された。ウェブカメラを利用する際には、各種エフェクトを活用したほうがよさそうだ。
8P+8Eの16コア24スレッドに
RTX5060の威力を十二分に発揮
さて最後にパフォーマンスをチェックしよう。今回の試用機は、Core i7-14650HX/ RTX5060/ RAM24GB/ SSD1TBを搭載するパフォーマンスモデルだ。
比較対象としては、Core Ultra 7 155H/ GeForce RTX 4060搭載の「AORUS 15」、Core Ultra 7 155H/ GeForce RTX 4050搭載の「XPS16」を使用した。
まず、CPUベンチマーク「CINEBENCH 2024」のCPU(Multi Core)は1108pts、CPU(Single Core)は118pts、「CINEBENCH 2026」のCPU(Multiple Threads)は4786pts、CPU(Single Thread)は478ptsを記録した。
マルチコア性能だけでなく、シングルコア性能でもHyperX OMEN 15はCore Ultra 7 155H搭載機を上回った。CPU性能重視のCore i7-14650HX、省電力・インテグレーテッドGPU・AI機能重視のCore Ultra 7 155Hの性能差が如実に表われた結果と言える。
「CINEBENCH 2024」のCPU(Multi Core)は1108pts、CPU(Single Core)は118pts。「CINEBENCH 2026」のCPU(Multiple Threads)は4786pts、CPU(Single Thread)は478pts。
3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark」のPort Royalは7901、Time Spyは12784、Fire Strikeは30575、Wild Lifeは20045だった。
3Dゲームベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは29447(非常に快適)、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(標準品質、1920×1080ドット、フルスクリーン)のスコアは16271(非常に快適)を記録。
ディスクリートGPUはHyperX OMEN 15がRTX 5060、AORUS 15がRTX 4060、XPS16がRTX 4050を搭載だ。
RTX 5060は、前世代のRTX 4060と同じ8GBクラスのGPUだが、アーキテクチャーはBlackwell世代へ刷新され、メモリーもGDDR7に強化されている(Laptop GPU)。
性能的にはRTX 5060、RTX 4060、RTX 4050という順番であり、それが素直に表われた結果だ。
「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは29447(非常に快適)。「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(標準品質、1920×1080ドット、フルスクリーン)のスコアは16271(非常に快適)
ストレージはPCIe Gen4 x4接続SSD「SK hynix PVC10 HFS001TEM9X173N」を搭載しており、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 9」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は7064MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は5879MB/sを記録。
実用上困ることはないが、2026年モデルとしてはPCIe Gen5 x4接続のSSDを搭載してほしかったところだ。
ストレージはPCIe Gen4 x4接続SSD「SK hynix PVC10 HFS001TEM9X173N」を搭載。「CrystalDiskMark 9」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は7064MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は5879MB/s
AIベンチマーク「UL Procyon」のAI Computer Vision Benchmark(GPU)では、float32が677、float16が1508、integerが2040を記録した。
GPUとNPUではアーキテクチャーや得意とする処理が異なるため単純比較はできないが、少なくとも本ベンチマークにおいて、RTX 5060 Laptop GPUは40 TOPS超えのNPU搭載PCに匹敵、あるいはそれを上回るスコアを発揮したことを示している。
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