泣く子も黙る「HX Plus」+「RTX5090」=今最高のゲーミングノートを買うならこちら=「ROG Strix SCAR 18」実機レビュー
2026年07月01日 00時01分更新
ゲーミングノートPCで重要なスペックのひとつが画面サイズだ。画面サイズが大きいほど目の疲れが低減されるし、FPSゲームで索敵をしやすく、格闘ゲームで相手の技の起こりも見逃しにくい。
「ROG Strix SCAR 18」はゲーミングノートPCとして最大級の18インチディスプレーを搭載。もちろんプロセッサーやディスクリートGPUも最新最高のパーツが選択されており、ツールレスでメモリーやストレージを換装し、ファンをクリーニングできる機構まで導入されている。さらには天板には文字やグラフィックを表示するLEDディスプレー「AniMe Vision」を搭載している。
ASUSから試用機を借りたので、豪華スペック、オリジナル装備による使い勝手、そしてパフォーマンスなどについてじっくりレビューしていこう。
CPUは泣く子も黙る「Core Ultra 9 290HX Plus」
選択時はGPUとメモリー構成に注目
「ROG Strix SCAR 18」はOSに「Windows 11 Home」、プロセッサーに「Core Ultra 9 290HX Plus」、ディスクリートGPUに「NVIDIA GeForce RTX 5080 Laptop GPU」または「NVIDIA GeForce RTX 5090 Laptop GPU」を採用。
メモリーは64GB(DDR5-6400、SO-DIMMスロット×2、最大128GB)、ストレージは2TB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載している。下記の通り、ディスクリートGPUと、メモリー構成の異なる2モデルが用意されている。
・G835LXG-U9R5090R642T(109万8000円) Core Ultra 9 290HX/RTX 5090/RAM64GB(空き×1)/SSD2TB ・G835LWG-U9R5080(94万9800円) Core Ultra 9 290HX/RTX 5080/RAM64GB(空き×0)/SSD2TB
このほかのスペックは基本的に共通。ディスプレーは18型WQUXGA液晶で3840×2400ドット、16:10、240Hz、最大輝度1600ニト、DCI-P3カバー率100%、mini LED、アンチグレアを搭載。ディスプレー上部には207万画素ウェブカメラ(Windows Hello顔認証対応IRカメラ)、アレイマイクを内蔵している。
インターフェースはThunderbolt 5(Power Delivery、映像出力対応)×2、USB 3.2 Gen2 Type-A×3、HDMI、有線LAN(2.5GBASE-T)、3.5mmコンボジャックを用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 7、Bluetooth 5.4をサポートしている。
本体サイズは399×298×23.5~35.0mm、重量は約3.73kg。バッテリーは90Whを内蔵しており、バッテリー駆動時間は動画再生時約3.7時間、アイドル時約7.5時間と謳われている。
本製品購入の際に、換装できないディスクリートGPUを最重要視すべきだが、メモリーの初期構成が異なる点も重要だ。
同じ合計64GBでも、G835LXG-U9R5090R642T(上位モデル)は「64GB×1」で空きスロットが1基あるのに対し、G835LWG-U9R5080(下位モデル)は「32GB×2」で空きスロットが0基だ。後者はメモリーを最大の128GBに増設するためには、既存のメモリーを両方とも外して換装する必要がある。将来的にメモリーを増設する可能性があるのであれば、上位モデルのG835LXG-U9R5090R642Tのほうが無駄はない。
ドライバーなしで瞬時に
メモリーやストレージが交換ができる
本製品最大の特徴は拡張性&メンテナンス性だ。プロセッサーとディスクリートGPUは最新、最高のパーツがセレクトされているので、当分はアップグレード不要。しかしメモリー、ストレージは比較的早いタイミングで換装したくなることもあるだろう。
その点、本製品はツールレス設計を採用しており、底面パネルだけでなく、メモリー(RAM)やストレージ(SSD)もドライバーなしで瞬時に脱着・交換ができる。これほど手軽にストレージを交換できるのであれば、ゲーム用とクリエイティブワーク用などとSSDを複数持っていて、使い分けるのもよさそうだ。
本製品のもうひとつの特徴が、8522個の穴と810個のLEDにより構成された天板の「AniMe Visionディスプレー」。この第2のディスプレーには、プリセットのアニメーションやGIF画像、任意のテキストを自由に表示できる。ハイエンドゲーミングノートPCにふさわしく、最大限に「映え」を演出できる装備だ。
テンキー付きのキーボードというとキーピッチが少し狭められているものがほとんどだが、本製品はデスクトップPC用のフルサイズと同等の実測19.2mmのキーピッチを確保し、キーストロークも実測1.9mmとノートPCとしては深めだ。
キーボード面の剛性も高く、パームレストに雑に手首を預けてもキシミ感はまったくない。ゲーミングノートPCとしてだけでなく、テキスト入力用のキーボードとしても使い勝手は上質である。
一方、ウェブカメラの画質についてはかなり割り切りが必要だ。発色や露出は悪くないのだが、フォーカスが甘く、暗部のノイズがかなり多い。
一般的なビデオ会議などであればそれほど気にならないが、動画配信などをするのであれば、別途高画質なカメラを用意したほうがよいだろう。
CPU、GPU性能ともに
最高クラスのパフォーマンスを発揮
最後にパフォーマンスをチェックする。今回試用している「ROG Strix SCAR 18」は、上位モデルのG835LXG-U9R5090R642Tで、価格は109万8000円。スペックはCore Ultra 9 290HX/RTX 5090/RAM64GB/SSD2TBだ。
比較対象機種としては、Core Ultra 9 386H/ GeForce RTX 5090の「ROG Zephyrus Duo (2026) GX651」、Core Ultra 9 290HX Plus/ GeForce RTX 5070 Tiの「Alienware 16X Aurora」、Core i7-14650HX/ GeForce RTX 5060の「HyperX OMEN 15」だ。
CPU性能については、「CINEBENCH 2024」のCPU(Multi Core)は2095pts、CPU(Single Core)は139pts、「CINEBENCH 2026」のCPU(Multiple Threads)は8387pts、CPU(Single Thread)は557ptsを記録した。
Core Ultra 9 386Hを搭載するZephyrus Duoに対して、CINEBENCH 2024、CINEBENCH 2026のマルチコア性能で163%相当のスコアを記録している。これはデスクトップPCの上位クラスと同等のパフォーマンスであり、クリエイティブ系アプリも快適に動作させられる実力を備えている。
「CINEBENCH 2024」のCPU(Multi Core)は2095pts、CPU(Single Core)は139pts、「CINEBENCH 2026」のCPU(Multiple Threads)は8387pts、CPU(Single Thread)は557pts
3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark」のPort Royalは16420、Time Spyは23042、Fire Strikeは42002、Wild Lifeは130826だった。
さらに、3Dゲームベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは36902(非常に快適)、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(標準品質、1920×1080ドット、フルスクリーン)のスコアは23190(非常に快適)を記録した。
3Dグラフィックス性能も今回の4機種中でナンバーワン。同じディスクリートGPUを搭載したZephyrus Duoよりスコアが高いのは、CPU性能によりスコアが上乗せされているからだ。
Strix SCAR 18は最新のAAAタイトルも高画質設定で快適にプレイできるだけのフレームレートを叩き出せるゲーミングノートPCであることは間違いない。
「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは36902(非常に快適)、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(標準品質、1920×1080ドット、フルスクリーン)のスコアは23190(非常に快適)
ストレージはPCIe Gen4 x4接続SSD「HFS002TEJ9X101N」を搭載しており、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 9」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は6942MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は6433MB/sを記録した。
Strix SCAR 18の唯一と言ってもいいウィークポイントがストレージ。残念ながら、SSDがPCIe Gen5ではなく、PCIe Gen4 x4接続が使われている。
メーカーに問い合わせたところ、内部のM.2スロット自体はPCIe Gen5 x4接続SSDに対応しているとのことなので、最高スペックを実現したい方はアップグレードすることをオススメする(動作を保証するものではありませんので個人の責任で!!)。
ストレージはPCIe Gen4 x4接続SSD「HFS002TEJ9X101N」を搭載。「CrystalDiskMark 9」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は6942MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は6433MB/s。
AIベンチマーク「UL Procyon AI Computer Vision Benchmark」のNPUはfloat16が363、Integerが704、GPUはfloat32が985、float16が1965、Integerが2321を記録した。
本製品の強みは、NPU搭載プロセッサーとAI処理に対応したディスクリートGPUの双方を備えていることだ。
高負荷なAI処理をディスクリートGPUが実行しつつ、ウェブカメラのエフェクトなどの低負荷なAI処理をバックグラウンドでNPUが担当できる。Copilot+ PCの要件をクリアしていないため、マイクロソフト製AI機能の多くは利用できないが、サードパーティー製アプリのAI機能を活用するのにはもってこいのマシンだ。
「UL Procyon AI Computer Vision Benchmark」のNPUのfloat16は363、Integerは704、GPUのfloat32は985、float16は1965、Integerは2321
バッテリー駆動時間については、ディスプレー輝度、ボリュームともに40%に設定し、バッテリー残量100%から開始してYouTube動画を連続再生したところ、バッテリー残量が2%に減るまで4時間15分50秒動作した。このモンスターマシンが4時間を超えてバッテリー動作するのはありがたい。
携帯できる最高のゲーミングノートPC
自信をもって勧められる1台
本製品はASUSのハイエンドゲーミングノートPCということで、上位モデルで100万円超えとなかなか震える価格帯ではある。
とはいえプロセッサー、ディスクリートGPUは最上位構成で、18インチディスプレーもMini LED搭載の高解像度パネルを採用。メモリーは64GB、ストレージは2TBと余裕たっぷりの容量である。
高価格帯であるという点はどうしたってお伝えするのを避けることはできないが、携帯できる最高スペックのゲーミングノートPCを探している方に、自信をもって勧められる1台であることは間違いない。
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