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ASCII Power Review 第318回

初のパワーズームで試写しました!!

まもなく発売!! 動画も静止画も最新性能でお買い得なフルサイズカメラ「EOS R6 V」実写レビュー

2026年06月23日 00時01分更新

文● 写真 岡田清孝 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 キヤノンがフルサイズミラーレス機「EOS R6 V」を発売する。製品名にあるVの文字からわかるように昨年発売した「EOS R6 MarkⅢ」をベースに動画機能を強化したモデルだ。また同時に電動ズームを採用した「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」も発売となる。

 公私ともに静止画撮影派の自分としては専門外の製品達といえるが、静止画機能の充実もアピールされ「EOS R6 MarkⅢ」よりお買い得な価格も気になる。

 キヤノンから試用機を借りたので、あえて静止画のみを撮影してみた印象をお伝えしていくことにしよう。

「EOS R6 V」実写レビュー

6月26日に発売予定で、ボディー単体の量販店価格は36万3000円。ベースモデル「EOS R6 MarkⅢ」は42万9000円なので6万6000円ほど安い。

「EOS R6 V」実写レビュー

同時に発売される「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」。レンズ単体価格は21万3400円。

「EOS R6 V」実写レビュー

「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」とのレンズキットも用意され52万8000円。別々に購入するよりも4万8400円もお得。

MarkVではなくビデオのV
EVFレスで冷却ファン搭載

 

 まずボディーだがEVFは非搭載の箱型スタイル。前面には動画撮影ボタンを備えているが、静止画撮影時は無効になっていて別途機能を割り当てることもできないようだ。

「EOS R6 V」実写レビュー

ボディーサイズは141.8×83.4×79.7mm、重量はバッテリリーとメディア込みで約688g。

 冷却ファンを搭載しているため手にすると分厚く感じるが、ファンを駆動させてみると、かなりの風量があり、しっかり冷やしてくれそうだ。静止画撮影でも夏場の屋外だとオーバーヒートすることがあるので、これからの季節には活躍してくれそうだ。

「EOS R6 V」実写レビュー

上から見るとボディーの厚みが目に付く。電源スイッチはコマンドダイヤルの右側に配置され、構えたままでもオンオフがしやすい。

「EOS R6 V」実写レビュー

冷却ファンは底面から吸気し左側面に排気される。動作はオートのほか強制駆動と強制停止が選べ、回転速度を選ぶこともできる。

 シャッターボタン周りに新設されたズームレバーは、撮影待機時と動画記録中でズーム移動速度を変えることも可能。またレバーの角度によるズーム移動速度も細かく設定することができる。

「EOS R6 V」実写レビュー

ズームレバーが装備され、設定で撮影待機時と動画記録中や、レバーの角度などでズーム移動速度を変えられる。

 なお現状このレバーはズーム動作専用だが、シャッターボタンに指を添えたままでも操作をしやすい位置なので、ISO感度や露出補正など他の機能を割り当てられるようになっても便利そう。ぜひ改良を検討してほしいところだ。

 上面のマルチアクサセリーシュー部はストロボの汎用接点がないタイプ。シャッターも非積層型の電子シャッターのみなのでストロボを使用することはできないかと思いきや、7月のファームアップで対応予定とのこと。

 同調速度は1/60秒でハイスピードシンクロは不可という制限はあるが、動画機でも静止画撮影に対する配慮が伺える。

「EOS R6 V」実写レビュー

上面のマルチアクサセリーシュー。もしマルチアクセサリーシューアダプター「AD-E1」でも対応となれば、汎用ストロボの利用も可能になるはず。

 背面の操作系はEVFがなくなったぶん配置がキュッと詰まったようにも見えるが、実際に使っていて窮屈に感じることはなかった。ただ背面左上のMENUボタンの位置が上向きになってしまい、慣れるまでは違和感があった。

「EOS R6 V」実写レビュー

背面操作系は微妙な違いはあるものの、「EOS R6 MarkⅢ」に近い配置。

「EOS R6 V」実写レビュー

Fnボタンには数字が印字された。確かにカスタマイズした際に覚えやすいかもしれない。

 バッテリーや使用メディアは「EOS R6 MarkⅢ」と共通。側面の端子側は何故かUSBとHDMIの位置が入れ替わっている。またグリップ側の側面には縦位置動画に対応するため三脚穴が新設されていた。

「EOS R6 V」実写レビュー

バッテリーの公称撮影可能枚数は省電力優先時で約640枚と「EOS R6 MarkⅢ」の約760枚より少なめ。実際の撮影では日をまたぎRAW+JPEGで300カット600枚を撮影した時点で残量10%だった。

「EOS R6 V」実写レビュー

メディアはCFexpressTypeBとSDのデュアルスロット。

「EOS R6 V」実写レビュー

側面の端子類。PCとの接続や充電のことを考えるとUSB端子は下側にあるほうが好み。

「EOS R6 V」実写レビュー

側面には三脚穴がある。ただ当然のことながら三脚使用時にメディアスロットは開けない。

初の電動ズームは20-50mm
ナノUSM×3の贅沢な構造

 

 同時発表の「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」は定番標準ズーム「RF24-105mm F4 L IS USM」より少し小振りと言った感じだが、重量は約420gと電動ズームとは思えないほど軽量化されている。

「EOS R6 V」実写レビュー

サイズは最大径79.9×全長98.4mmで重量は約420g。フィルター径は67mm。手にすると軽く感じる。

 ズームリングのポジションで電動と手動が切り替えられるも特徴的。今までの電動ズームではなかった新しいギミックで面白い。

「EOS R6 V」実写レビュー

レンズのPZ/MZスイッチでズームリング位置を手動と電動に切り替えられる。

「EOS R6 V」実写レビュー

レンズのズームリングではゆっくり、ボディーのズームレバーでは素早くといったように、異なる移動速度を割り当てられる。

 ただ手動のズームリングは動作が軽めで不意に動いてしまうこともあった。その点電動ズームは3つの「ナノUSM」(小型の超音波モーターのことで、一つがAFに2つは電動ズームに使用)を搭載する贅沢な造りと、キメ細かく設定ができるズーム移動のおかげで、微妙なズーム操作は手動ズームより快適かもしれない。

画質は「EOS R6 MarkⅢ」と同じ
静止画ユーザーも注目すべし

 

 撮像素子も「EOS R6 MarkⅢ」と同じ3250万画素。実際に撮った写真を見ても画質的には同等に感じられた。

「EOS R6 V」実写レビュー

細部の精細な写りから、解像力の高さが伝わる。焦点距離20m・絞りF4・シャッタースピード1/640秒・ISO100。
(以下設定は共通。作例使用レンズ「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」・JPEG最高画質・ピクチャースタイルオート・ホワイトバランスオート・オートライティングオプティマイザ標準)

「EOS R6 V」実写レビュー

しっかりとした色乗りで、ヌケが良い発色。焦点距離20m・絞りF4・シャッタースピード1/1000秒・ISO100。

「EOS R6 V」実写レビュー

適度なシャープ感のなかにも柔らかさを感じる描写。焦点距離50m・絞りF4・シャッタースピード1/1000秒・ISO100。

「EOS R6 V」実写レビュー

明暗差のあるシーンでも階調再現は申し分ない。焦点距離50m・絞りF4・シャッタースピード1/80秒・ISO100。

「EOS R6 V」実写レビュー

高い解像力のおかげでピントがあった草木の部分が引き立ってみえる。焦点距離50m・絞りF4・シャッタースピード1/100秒・ISO100。

 電子シャッターのみということで高感度時の画質が気になったが、最高感度は常用ISO64000、拡張でISO102400と変わらず。実際に撮影した写真を見て大きな差は感じられず、こちらも同等の画質といっていいだろう。

「EOS R6 V」実写レビュー

高感度で撮影した写真の一部を等倍に拡大して比較。左上からISO3200・ISO6400・ISO12800・ISO25600・ISO64000・ISO102400(拡張感度)。ノイズ処理は標準。

「EOS R6 V」実写レビュー

ISO12800程度ではノイズや解像感低下はごくわずか。焦点距離20m・絞りF5.6・シャッタースピード1/40秒・ISO12800・ノイズ処理標準。

「EOS R6 V」実写レビュー

ISO25600を超えるとノイズ処理の影響を感じるが、十分に実用レベル。焦点距離20m・絞りF5.6・シャッタースピード1/60秒・ISO25600・ノイズ処理標準。

「EOS R6 V」実写レビュー

常用最高のISO64000では細部の解像感が低下しているが、拡大しなければ許容できる。焦点距離22m・絞りF5.6・シャッタースピード1/40秒・ISO64000・ノイズ処理標準。

「EOS R6 V」実写レビュー

拡張最高のISO102400ではさすがにノイズ処理が強めだが、RAWで現像時に処理すればリカバリーできる。焦点距離50m・絞りF8・シャッタースピード1/250秒・ISO102400・ノイズ処理標準。

 また今回一緒に試用した「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」の写りはとても優秀だ。ズーム倍率や開放F値は控えめだが、ズーム全域で周辺部まで整った写り。絞り開放の周辺光量低下や、最小絞りでの回折現象もしっかり補正されている。

「EOS R6 V」実写レビュー

広角側絞り開放で撮影しても周辺の光量低下や像の乱れはない。焦点距離20m・絞りF4・シャッタースピード1/1250秒・ISO100。

「EOS R6 V」実写レビュー

逆光でもハレーションもなく、F16まで絞っても回折現象による解像感低下が補正されている。焦点距離20m・絞りF16・シャッタースピード1/30秒・ISO100。

「EOS R6 V」実写レビュー

広角20mmは協調しすぎず、それでいて程度な奥行がある遠近感。焦点距離20m・絞りF4・シャッタースピード1/40秒・ISO200。

「EOS R6 V」実写レビュー

街中のスナップで背景との対比が楽しめるのも広角のメリット。焦点距離20m・絞りF4・シャッタースピード1/800秒・ISO100。

「EOS R6 V」実写レビュー

望遠側絞り開放の遠景。広角側と同様に画面全域で整っている。焦点距離50m・絞りF4・シャッタースピード1/1600秒・ISO100。

「EOS R6 V」実写レビュー

ボケを強調するタイプのレンズではないが、ピント部からボケへのつながり滑らか美しい。焦点距離50m・絞りF4・シャッタースピード1/60秒・ISO2500。

「EOS R6 V」実写レビュー

最短撮影距離はズーム全域で0.24m。これは広角側で倍率は 0.14倍。焦点距離20m・絞りF4・シャッタースピード1/40秒・ISO200。

「EOS R6 V」実写レビュー

望遠側のほぼ最短距離で撮影。倍率は倍。焦点距離50m・絞りF4・シャッタースピード1/400秒・ISO100。

 昨年「EOS R6 MarkⅢ」と同時に発表された、補正は控えめで甘めの描写を楽しむ「RF45mm F1.2 STM」とは真逆の、とことん優等生的な描写にこだわった設計のレンズである。このようにレンズごとに異なる性格があるのは面白い。

 手ブレ補正の効果も同等とのこと。「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」との組み合わせでは広角遠景でシャッタースピード1秒、望遠近景でも1/4秒でブレずに撮れた。振動の少ない電子シャッターに焦点距離が短い軽量ズームレンズのおかげもあってか、体感的には以前試用した「EOS R6 MarkⅢ」と「RF24-105mm F4 L IS USM」との組み合わせより効果が高いように感じた。

「EOS R6 V」実写レビュー

広角側シャッタースピード1秒で撮影。焦点距離20mm・絞りF8・1秒・ISO640。

「EOS R6 V」実写レビュー

望遠側近景シャッタースピード1/4秒で撮影。焦点距離105mm・絞りF4.5・ISO400。

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