「そういえば……」な疑問に30秒解説
「QLED」って何の略? テレビ売り場やスマホの話題でよく見るけど、その“Q”は何者なんですか
2026年06月12日 17時00分更新
頭文字Q……?
「QLED」とは、ディスプレーに関する技術用語です。高級テレビの宣伝文などでよく見掛けますね! LEDの略は以前説明しましたから、今回の問題はQが何の略か、ですね。
もったいぶらずに正解から。Qは「Quantum dot=量子ドット」の略。これをLEDとつなげると、Quantum dot Light Emitting Diode(QLED)。日本語では「量子ドット発光ダイオード」と呼称されています。誤解を恐れず大雑把に言えば、“発光する極めて小さな有機物の粒”といったところでしょうか。
正解は判明しましたが、こうなると今度は“発光する極めて小さな有機物の粒”とディスプレーの関係が気になってしまいますね。
まず、「QLED(量子ドット発光ダイオード)」における量子ドットとは、肉眼ではわからないほど微細な結晶(有機物)を指しています。その結晶は青い光を当てると、粒の大きさに応じて異なる色を発する特性を持っています。
この特性をディスプレーに活かすことで、これまでよりも圧倒的に明るく鮮やかな色彩を表現できるようになります。
たとえば通常の液晶ディスプレーは「白色のバックライト層」「光を通したり遮ったりして映像を作り出す液晶層」「液晶越しの光に色を付けるカラーフィルター層」の計3層を重ねることで成り立っていますが、「QLED」を用いた液晶ディスプレーの場合は少し異なります。
まずバックライトを青色に変更したうえで、次にバックライト層と液晶層のあいだに、「青い光を当てると“緑の光”と“赤の光”を発する大きさの量子ドットを大量に敷き詰めたシート」を挟むのです。
つまり、「青色のバックライト層」「量子ドットのシート層」「光を通したり遮ったりして映像を作り出す液晶層」「液晶越しの光に色を付けるカラーフィルター層」の計4層で作られるのがQLED液晶ディスプレーなのです。
こうすることで、液晶ディスプレーとは比べ物にならないほどの明るさと色鮮やかさを得られます。
なお、デメリットは通常の液晶ディスプレーと変わりません。明るい代わりに、沈み込むような真っ黒の再現は苦手ですし、何層も重ねて作る必要があるため薄型軽量化も難しいでしょう。
ちなみに、量子ドットのサイズは髪の毛の数万分の一と言われ、ナノメートル(1ミリの100万分の1)という単位で測られます。
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