「エージェント(自律)型AI」が
2026~27年にかけて市場を席巻する
2026年のCOMPUTEXをまとめると、4日間の会期を通して「どのメーカーもエージェント(自律)型AIの導入に注力している」と感じた。エージェント型AIとは、人間が細かい指示を出さなくても、自ら状況を判断し、必要なツールを使い分けてタスクを自動で完了させる自律型の人工知能だ。
つまり、これまでネットに繋いでClaude Coworkなどを介して指示していたタスクが、ネット接続なしにローカルPC上で実行できるようになるわけだ。とくに機密情報や個人情報を扱う職種にとっては、情報漏洩のリスクを軽減しつつ仕事の効率化が期待できる。
過去に登場したAI搭載機というのは「とりあえずAI機能を入れたので、ユーザー側で業務効率化ツールを作るなど、ご自由にお使いください」という、AIの用途をユーザーに投げっぱなしの製品が多かった。なかには、操作マニュアルを対話型で検索できるようにしただけ、というお粗末な作りも散見された。
ところが今年は「AIを使うと、こういうことができます!」とAIの活用法を具体的に提示し、実演するブースが多かった。エージェント型AIは、オーバークロックや使用パーツに合わせたゲームの画質最適化など、幅広い用途での活用が見込まれる。
ビジネスにおいても、膨大な画像データを日付でリネームしたり、特定の人物の画像だけを抽出してフォルダー分けしたりする初歩的な使い方から、おすすめのレストランを検索して、カレンダーの空いている時間を調べてお店を予約して、予約が完了したことをメールで通知するといった一連の行動をAIがすべて自動で実行してくれるようになる。
「とにかく今はAI搭載を謳わないとモノが売れない!」というメーカー側の事情もあり、今後1年間は、エージェント型AIを前面に打ち出した製品が台頭することは間違いないだろう。
ノートPCと携帯型ゲーミングPCには、市場を牽引する熱意を感じたが、自作系のPCパーツに関しては、例年ほどの勢いを今年はあまり感じなかった。メモリー価格の高騰が業界に深い影を落としていることを、改めて思い知らされた次第だ。来年こそは、斬新なアイデアを詰め込んだ野心作の登場に期待したい。
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