このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

COMPUTEX TAIPEI 2026レポート 第121回

忙しい人はこれだけ読めばわかる:COMPUTEX TAIPEI 2026総まとめ

2026年06月09日 10時00分更新

文● ドリル北村

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「エージェント(自律)型AI」が
2026~27年にかけて市場を席巻する

 2026年のCOMPUTEXをまとめると、4日間の会期を通して「どのメーカーもエージェント(自律)型AIの導入に注力している」と感じた。エージェント型AIとは、人間が細かい指示を出さなくても、自ら状況を判断し、必要なツールを使い分けてタスクを自動で完了させる自律型の人工知能だ。

 つまり、これまでネットに繋いでClaude Coworkなどを介して指示していたタスクが、ネット接続なしにローカルPC上で実行できるようになるわけだ。とくに機密情報や個人情報を扱う職種にとっては、情報漏洩のリスクを軽減しつつ仕事の効率化が期待できる。

 過去に登場したAI搭載機というのは「とりあえずAI機能を入れたので、ユーザー側で業務効率化ツールを作るなど、ご自由にお使いください」という、AIの用途をユーザーに投げっぱなしの製品が多かった。なかには、操作マニュアルを対話型で検索できるようにしただけ、というお粗末な作りも散見された。

 ところが今年は「AIを使うと、こういうことができます!」とAIの活用法を具体的に提示し、実演するブースが多かった。エージェント型AIは、オーバークロックや使用パーツに合わせたゲームの画質最適化など、幅広い用途での活用が見込まれる。

Photoshopを使った動画生成のデモ

 ビジネスにおいても、膨大な画像データを日付でリネームしたり、特定の人物の画像だけを抽出してフォルダー分けしたりする初歩的な使い方から、おすすめのレストランを検索して、カレンダーの空いている時間を調べてお店を予約して、予約が完了したことをメールで通知するといった一連の行動をAIがすべて自動で実行してくれるようになる。

 「とにかく今はAI搭載を謳わないとモノが売れない!」というメーカー側の事情もあり、今後1年間は、エージェント型AIを前面に打ち出した製品が台頭することは間違いないだろう。

 ノートPCと携帯型ゲーミングPCには、市場を牽引する熱意を感じたが、自作系のPCパーツに関しては、例年ほどの勢いを今年はあまり感じなかった。メモリー価格の高騰が業界に深い影を落としていることを、改めて思い知らされた次第だ。来年こそは、斬新なアイデアを詰め込んだ野心作の登場に期待したい。

大盛況で会期を終えたCOMPUTEX TAIPEI 2026

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

  • 角川アスキー総合研究所
ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

デジタル用語辞典