ハンドドリップの再現が可能に。マシンの秘密とは?
ここからは、コーヒーのクオリティアップに寄与した新型マシンの特徴を深掘りします。二大ポイントは、抽出法の進化と豊富なメニューバリエーションにありました。
抽出法は、お湯のかけ方を改良した機構の新開発が肝。これにより、挽きたてのコーヒー粉にお湯を均一にかけられるようになり、粕谷氏のハンドドリップの再現が可能となりました。
ご本人曰く、特にお湯の攪拌(かくはん)が革新的だと言及。攪拌で粉の1粒1粒から均等に成分を取り出すことがドリップにはきわめて重要であり、その攪拌方法にも徹底的にこだわったそうです。
そして豊富なメニューバリエーションに関しては、15から45種類へと3倍にアップデート。細かめから粗めまで9段階の粒度と、メニューごとの挽き分けを実装したことで、この多彩なメニュー数が実現されました。こうしたハイスペックはなんと、業界初なのだとか!
世界一のバリスタが「このマシンは僕自身」と太鼓判
インタビューではコーヒーマシンのドリップについて、より具体的に教えてもらいました。前述した通り、9段階の粒度によってメニュー数も大幅に増加しましたが、それぞれの工程においてベストな蒸らしの時間とタイミングで抽出していることも、おいしさの決め手です。
――同じコーヒーでも抽出方法は変わるのでしょうか?
粕谷氏:「あえて短くしているメニューもあれば、逆に長いものもありますね。ですので、同じサイズのコーヒーだとしても、濃さなどが違えば抽出時間も変わるんです」
ここで、粕谷氏が提唱している「4:6メソッド」との関連性についても聞いてみました。「4:6メソッド」は、お湯の量を40%と60%に分けて味と濃度を調整するハンドドリップ法です。
――今回のマシンにも、その考え方は生かされているのでしょうか?
粕谷氏:「メソッドの理論は応用しています。また『4:6メソッド』以外に『ハイブリッドメソッド』などもあり、これら僕自身が世界中で見てきた知見や経験から、『本当においしいコーヒーとは、こういうことなんです』という思いを伝えてくれるマシンが本機なんですね」
――それはどういうことでしょう?
粕谷氏:「ハンドドリップとコーヒーマシンでは構造が違うので、メソッドの再現となるとニュアンスが少々異なるのですが、でもこのマシン自体が僕自身だと思っていただいて大丈夫ですよ!」
また、バリエーション豊富なメニュー数の実現には、おいしいコーヒー豆も欠かせません。こちらに関しては「ライト」「モカ」「ダーク」の3種類が用意されており、それぞれの使い分けで理想的な味わいを生み出しているそうです。
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