ASRock×インテル Core Ultra 200S Plus、秋葉原で開催した安心・安全なオーバークロック実演イベントが大盛況!

文●佐藤ポン 編集●北村/ASCII

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省電力のE-Coreをナメるな!
重い仕事の肩代わりから軽い仕事の処理までこなす器用なコア

 ここからはP-CoreとE-CoreのハイブリッドアーキテクチャーCPUの「Core Ultra 200Sシリーズ」のおさらい。矢内氏は「ひとことで紹介すると、速くて省電力のCPU」と語る。

 最新の「Core Ultra 200S Plusシリーズ」は先代に比べてE-Coreが増え、さらにCPUの駆動周波数がアップ。純粋にゲーム性能が向上している。矢内氏が声を大にして紹介したのは、対応マザーボード(800シリーズ)が市場に出回っていて、安くて性能のよい製品が多数存在するところ。選択によってはコスパ良好なPCを組めるそうだ。

インテル Core Ultra 200S Plusの紹介

 注意ポイントとして挙げたのは、BIOSとiGPU、NPUドライバーのアップデート、Intel Platform Performance Package(IPPP)のインストールについて。矢内氏は「アップデートをしなくても動作してしまうが、最新CPUの性能を発揮させるためにはアップデートは必要」と語った。

 補足として原口氏は、「ASRockのマザーボードはBIOSを最新にすると、自動的にドライバーインストーラーがポップアップされ、IPPPも同時にインストールされる。これがけっこう便利」と製品を紹介した。

 話題は「Core Ultra 200S Plusシリーズ」の性能に移った。ここからは他社製品との比較だ。会場のスクリーンには、他社製品と競わせたベンチマーク結果が何枚か映し出されていった。

インテル Core Ultra 7 270K PlusとCore Ultra 7 265Kのゲームパフォーマンス比較。平均15%、最大39%の向上を示している

Core Ultra 7 270K PlusとAMD Ryzen 7 9800X3Dとの比較。ゲーミング性能では平均12%負けているが、クリエイティブアプリケーションでは87%も高速

Core Ultra 7 270K PlusとAMD Ryzen 9 9950Xとの比較では、ゲーミング性能とクリエイティブアプリの両方で270K Plusが勝っている。「性能はトントンなのに価格はお買い得なのでおすすめできる」と矢内氏

 ベンチマークの結果グラフを見ながら原口氏は、「ベンチマークは性能を測る指標のひとつとしてはいいが、みなさんの環境に合っているかどうかはよく考える必要があると思う。というのも、ゲームを起動しながらDiscordとブラウザーを起動しただけで結果がひっくり返った実例がある」と経験談を語る。矢内氏は「まさにその通り!」とうなずきながら、「Core Ultra 200S Plusシリーズは、ゲームも遊ぶが将来いろいろなことをしてみたい人に非常におすすめのCPU」とコメントした。

200S Plusシリーズは、いったい何が変わった?
具体的な進化ポイントを解説

 ベンチマークの結果紹介に続き、矢内氏は「Core Ultra 200S Plusシリーズ」で増加したE-Coreについて解説した。「E-Coreを簡単に表現すると、そこそこ速くて消費電力に優れたコア」と矢内氏。E-Coreは軽い作業を行なうだけでなく、P-Coreにかかる負担の肩代わりもするコアとのこと。では、ゲームでは使用していないのか……というと、そんなことはなかった。

 矢内氏が紹介したのは、無料の計測ツール「インテル VTuneプロファイラー」。このツールはスーパーコンピューターの最適化などに使用するツールで、CPUやGPU、メモリーのスレッド動作など、PCの詳細をチェックできるツール。矢内氏はこのツールでP-CoreとE-Coreの使い分けを調べてきた結果を紹介した。

 スクリーンに映ったのは「サイバーパンク 2077」。ベンチを起動しながらYouTubeを流したときの計測データだった。グラフを見ると、ゲームの処理にP-CoreとE-Coreの両方が使われていた。矢内氏は「ゲームのなかでも重い作業と軽い作業があるため、両方のコアを使用している」と解説。

 さらにもうひとつ注目点として挙げたのは、Windowsの「エクスプローラー」とブラウザーの「Google Chrome」、ファイル共有サービス「OneDrive」が、すべてE-Coreのみで動いているところ。このような軽い仕事はP-Coreを使わず、消費電力に優れたE-Coreだけで動作しているのがわかった。

「インテル VTune プロファイラー」の紹介

E-Coreが働いている様子がグラフで示されていた

 なお、「Discord」と「OBS」は、E-CoreではなくP-Coreで処理しているそうだ。その理由はどちらも遅延を嫌うアプリケーションのため、「より処理能力の高いコアを使う」とのこと。インテルのCPUは、我々の気づかないところで2種類のコアを賢く使い分けながら、性能と消費電力のバランスをとっていることが理解できるおもしろい検証だった。

 そして前半セッションの最後は、CPUを構成する4つのタイルを紹介。このなかで今日の主役は、かつて「ノースブリッジ」と呼ばれていた「コンピュートタイル」と「SoCタイル」、そしてこのふたつを結ぶバス「D2D(ダイ トゥ ダイ)」だ。

 矢内氏は、「D2Dバスの周波数が、先代に比べて900MHzアップしたのがCore Ultra 200S Plusの特徴」と解説。従来の2.1GHzから3GHzに向上している。これによって各タイル本来の実力が発揮されるようになり、DDR5メモリーコントローラーのサポート速度は6400MT/sから7200MT/sに向上している。

CPUの構成について紹介

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