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国内企業のインフラの悩みを解決する「モダンプライベートクラウド」の現在

ハードウェア高騰やサイバー攻撃激化にVMwareはどう対応してる? VCFの新版「9.1」が登場

2026年05月25日 12時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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モダンプライベートクラウドは日本市場で「ポジティブ」

 ヴイエムウェアは、約1年前に、同社が推進する「モダンプライベートクラウド」を象徴するプラットフォームとして、前版の「VCF 9.0」をリリースした。

 モダンプライベートクラウドとは、同社がBroadcomに買収されたのを機に打ち立てた戦略であり、パブリッククラウドとデータセンターのメリットの融合を目指すものだ。既存の仮想化基盤に対して、運用効率性が高く、コスト管理・制御が可能で、テクノロジーの進化に追随できる柔軟性を備える。そして、セキュアで強固なプラットフォームであるとことが特徴だ。

 ヴイエムウェアのカントリーマネージャーである山内光氏は、「VCF 9.0をリリースして約1年経つが、モダンプライベートクラウドによる再定義が日本市場にポジティブに受け入れられている」と語り、多様な業種で採用が進んでいることを紹介した。

ヴイエムウェア カントリーマネージャー 山内光氏

 例えば、日本気象協会では、vSphereやvSANの環境から、VMware以外の選択肢も含めて検討した結果、VCFを採用。仮想マシン1000台という大規模インフラへの対応やセキュリティ強化を図っており、コスト面でもパブリッククラウドとの比較で最大50%の削減効果を得ている。

 日本中央競馬会(JRA)は、約130台の物理サーバー・8000台の仮想マシンで稼働する基幹システムのインフラをVCFで刷新。既存環境から一晩で2000台の仮想マシンを移行するなど、シームレスな移行を実現している。

国内におけるVCFのユーザー事例

 最後に、執行役員ソリューションアーキテクト本部 本部⾧である塩﨑崇氏が、日本のITインフラが抱える「4つの課題」を、VCFを中心としたモダンプライベートクラウドで解決できると説明した。

 ひとつ目の課題は、データ主権の確保だ。これに対して、AIワークロードの実行を含むプライベートクラウドで応えるだけではなく、国内クラウドパートナーによるマネージドサービスなどの選択肢も用意する。

 2つ目の課題は、ハードウェアの価格高騰やクラウド為替といった財務の悩みだ。塩﨑氏は、上述の「メモリー階層化」といったコスト最適化の機能に加え、「仮想化をVCFに集約することで、プライベートクラウド全体のTCOを最適化できる」と語った。

 3つ目は、エンジニア人材不足だ。VCFでは、プライベートクラウドの運用を自動化・効率化するツール群を取り揃えており、VCF 9.1で強化されたライブパッチもそのひとつだ。GitOpsやセルフサービスポータルなども用意し、アプリケーションチームも自動化の恩恵を得られる。

 最後は、激化するサイバー攻撃である。塩﨑氏は、「脆弱性を抱えない、隙のないプラットフォーム・アプリケーションを維持するのが一番のポイント」だと強調。その上で、ライブパッチのようなアップグレード作業を自動化する機能を提供するほか、システム全体を仮想化して最新に保てるのもVCFの強みであるとした。

 加えて、マイクロセグメンテーションによる拡散防止やVCF 9.1でも強化を進めるサイバーリカバリーの自動化など、防御から復旧までをプラットフォームレベルで対応する。

 こうした、4つの課題に加えて、AIやコンテナ、エッジなどの次世代のワークロードとも共存可能だ。塩﨑氏は、「主権の観点でも、コストの観点でも、プライベートクラウド上でAIワークロードを動かすことが重要になってくる」と締めくくった。

モダンプライベートクラウドがITインフラの課題を解決

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