懐かしの名作も、話題の新作も。ファミコン世代のゲーム放浪記 第52回
“最恐”のバイオがついに持ち運べる。Switch 2で遊ぶ「バイオハザード7」、赤いパッケージまで怖い!
2026年05月07日 19時00分更新
一般人が一人称でひどい目に遭う、そりゃ怖い!
バイオハザード7の怖さは、敵の見た目がグロテスクだから、というだけではありません。もちろん、そこも十分に怖いのですが、本当にキツいのは「自分がそこにいる感じ」です。
一人称視点で暗い廊下を進み、背後から物音がして、でも振り返りたくない。画面の向こう側のイーサンではなく、こちらの首筋がひんやりしてくるタイプの恐怖。
しかも、登場人物も、敵キャラクターも、本当にろくでもない奴しかいません。「これはろくでもないことになりそうだな」「ここでろくでもないことが起きそうだな」という、嫌な予感しか当たらない、悪夢のような展開が(しかも一人称で)ず〜っと続きます。そりゃ怖い!
これまでのシリーズでは、主人公が頼もしいぶん、怖さの中にもアクション映画的な気持ちよさがありました。しかし「7」のイーサンは、頼もしいというより「がんばれ、一般人」という感じ。プレイヤーも一緒に一般人になります。私はわりとホラー耐性がある方だと思っているのですが、それでも「7」は普通に怖いです。強がっても、ベイカー家の中では人間のプライドなど簡単に折れます。ポキッと。
そんなバイオハザード7がSwitch 2で遊べるようになったことで、ついに“最恐のバイオ”を持ち運べるようになりました。携帯できるホラーゲームという響きは便利なようでいて、冷静に考えるとかなり危険です。寝る前に布団で遊ぶ、移動中に遊ぶ、暑い日に部屋を暗くして遊ぶ。どれもいいのですが、精神的な涼しさがちょっと強すぎる可能性があります。
私はこれまでPS4、Xbox One、Steamと、いろいろな機種でバイオハザード7を買ってきました。それなのに、Switch 2版もついつい買ってしまった。「またベイカー家に行くんですか?」という話なのですが、行くんです。呼ばれてないのに行く。怖いとわかっているのに行く。ホラー好きの業は深いですね。
赤いパッケージが、もうバイオ7に似合いすぎる
そしてSwitch 2版で個人的にグッときたのが、パッケージです。赤いパッケージが、ゲーム本編の雰囲気にばっちり合っています。血のような赤が、作品の不穏さをきっちり表現していて、棚に置くだけでちょっと怖い。これまでいろいろな機種で買ってきましたが、パッケージに関しては過去最高に素晴らしいと思います。
「バイオハザード レクイエム」をプレイして、過去作もやってみたいと思った人にも、「7」はかなりおすすめです。シリーズの中でも怖さに振り切った作品なので、いきなり遊ぶと「聞いていたバイオと違う!」となるかもしれませんが、それがいいんです。ボロボロの館を舞台にした閉塞感、一般人視点の心細さ、そして逃げ場のない緊張感。暑い日にお化け屋敷へ入るような感覚で楽しめます。
ただし、涼しくなりすぎる可能性はあります。エアコン代の節約になるかもしれませんが、心臓にはちゃんと負荷がかかります。バイオハザード30周年に何を遊ぶか迷っているなら、まずはこの“最恐の7”を手に取ってみてください。怖いです。でも、だからこそ忘れられない一本なんですね。
余談ですが、「7」が発売された当時、PlayStation VRで遊べることが話題になりました。ある編集部員が喜び勇んでVRヘッドセットを装着して遊んだところ、プレイ中に怖すぎて思わず顔をそむけてしまい、画面上に「ヘッドセットを正しく装着してください」という内容のダイアログが出たそうです。反射的に身体を動かしてしまうくらい怖いという、「7」の怖さを物語るエピソードといえるでしょう。
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