ファミリーマートと人気漫画「神の雫」がコラボしたワインシリーズをご存じでしょうか?
「神の雫」といえば、ワインの教科書とも言える作品で、現代に続くワインブームをけん引してきた存在。そんな作品とタッグを組んだのが、ファミリーマートのワインシリーズです。
画像はファミリーマートキャンペーンサイトより
コラボワインは全12種を展開。中には人気で売り切れてしまった商品もあります。そしてこの春、その“幻”となっていたワインが復活。ワイン好きを沸かせています。
シリーズはどのように生まれ、なぜ支持されているのか。ファミリーマートの商品担当者に話を聞きました。
神の雫コラボ、原作者は当初コンビニワインに懐疑的
取材に応えてくれたのは、「神の雫」コラボワインシリーズを手掛けるファミリーマート商品本部の米満さんです。
――コラボワインのこれまでの経緯を教えてください。
漫画「神の雫」とのコラボは2023年10月からスタートしました。「神の雫」の原作者である亜樹直先生に弊社のワインを試飲いただき、作品同様の詩的な表現でワインを紹介していただく取り組みです。コラボ動画は店内の「ファミマTV」で放映しています。
シリーズ第1弾の「デスパーニュ ルージュ(赤)」から始まり、赤・白・スパークリングとラインアップを広げてきました。「神の雫」の“十二使徒”になぞらえる形で、全12種の展開を目指してきたシリーズです。
――なぜ「神の雫」とのコラボに至ったのですか?
もともとファミリーマートではプライベートブランドで高品質なワインを取り扱っていましたが、「コンビニで本格的なワインが買える」という認知が十分に広がっていないという課題がありました。
そこで、ワイン愛好家に根強い人気を持つ「神の雫」とタッグを組むことで、品質の高さをよりわかりやすく伝え、イメージを刷新していこうと考えたのがきっかけです。
――原作者の亜樹直先生は最初から前向きだったのですか?
いえ……。実は、当初はコンビニワインの品質に対して懐疑的な印象を持たれていました。正直なところ、コラボにも前向きではありませんでした。
ただ、実際にファミリーマートで扱っているワインを一通り試飲していただいたところ、「この価格帯でこのクオリティはすごい」と評価していただき、コラボが実現しました。
――一緒に選定しているわけではなく、ファミマ側で選定したワインを飲んでもらっている。
そうです。一部のワインでは候補を絞る段階で亜樹先生に選んでいただくこともありますが、基本的にはファミリーマート側で選定した「ファミマル」ブランドやファミリーマート限定ワインを試飲いただき、評価していただいています。
――反響について教えてください。
「神の雫」の影響で、これまでコンビニでワインを手に取っていなかった層にも広がったと実感しています。
これまでは、ファミリーマートのワインは1000円未満の価格帯が売上の中心でした。コンビニでは、リーズナブルさで商品を手に取る方が多い傾向ですから。
ただ、コラボワインは基本的に1000円台。コラボ以降は、この1000円台のワインが明らかに伸びています。ワインカテゴリー全体としても、2023年以降は毎年前年を上回る成長が続いています。
5年熟成ワインがなぜ1000円台で可能?
――特に反響が大きかった商品は?
こちらの「ジスト グランレゼルバ」です。2023年10月に発売し、「神の雫」とのコラボ映像は12月に公開しました。
最初から一気に売れたわけではなく、ソムリエやワイン好きの方がSNSで取り上げてくださったことで認知がじわじわ広がりました。さらに、お笑い芸人の方がYouTubeで紹介したことをきっかけに、一気に販売が伸びました。同価格帯の商品と比べて約7倍売れた、非常に象徴的なヒットです。
この商品を目当てに来店される“指名買い”のお客様が多かったとみています。
――グランレゼルバとは、どのようなワインなのでしょうか?
スペインワインの熟成区分のひとつで、スペインの代表的なブドウ品種「テンプラニーリョ」を使用し、60カ月、つまり5年以上熟成させたワインを指します。そのうち18カ月以上は樽熟成が必要です。
スペインの熟成区分にはクリアンサ、レゼルバ、グランレゼルバとありますが、その中でもグランレゼルバは最も熟成期間が長い最上位です。
長期熟成のため一般的には高価格帯で流通する傾向がある、プレミアムなワインです。
――それを1000円台で発売したんですよね。なぜこの価格を実現できるのでしょうか?
特別な仕組みがあるというよりは、いくつかの取り組みの積み重ねです。まず、調達チームが現地に赴き、生産者と直接交渉することで、中間コストを抑えています。
さらに、全国に店舗があるため一定の販売数量が見込めます。その前提で仕入れ条件を調整できるため、価格とのバランスを取りやすいというのがあります。いわゆるスケールメリットですね。
こうした直接調達と販売規模の両面があって、品質と価格の両立が実現できています。
――なるほど。ところが「ジスト グランレゼルバ」は人気のため一度終売に。
そうなんです……。「ジスト グランレゼルバ」は2024年に一度終売しています。後から発売した同シリーズの「ジスト レゼルバ バレルセレクテッド」も終売となりました。
再販を望む声も多く聞かれ、弊社としてもなるべく継続したい気持ちはありましたが、これだけの条件を満たすワインの数量を確保するのは非常に困難という事情もあります。
そうした中で現地と交渉を重ね、ようやく条件に合うワインを確保することができ、「ジスト グランレゼルバ」「ジスト レゼルバ バレルセレクテッド」を4月28日より再販することとなりました。
――復活ですね!まったく同じ中身ですか?
前回とはヴィンテージ(ブドウの収穫年)は異なりますが、同様の品質のものを用意しています。
ただし今回も数量には限りがあり、安定供給は引き続き課題です。それでもお客様の期待に応えられるよう、同等の品質を持つワインを探し続けていきたいと考えています。
――コンビニだと全国的に買えるのも助かりますね。
そうですね。ワイン専門店は都市部に集中する傾向がある一方で、コンビニは住宅街まで全国のさまざまな場所にあるため、手に取りやすさという点では便利だと思います。
――「ジスト グランレゼルバ」も全国的に販売されるということで楽しみです。
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