ギャグとお色気の“温泉回”も書けた
この後も、かなり悪ノリをして、執筆を進めてみました。一つは異世界転生系やアニメではお約束ともいうべき「温泉回」を書かせてみたのです。ギャグとお色気、とはいえ、露骨すぎないという描写をOpusに書けるのかという実験です。そして、温泉回に至る前に、激しいバトルシーンから始めてみました。21話で、だんだんと世界を侵食する虚無(Null)との激しいバトルを、主人公一行と騎士団3人が何とか乗り切って、たどり着いた先が謎の温泉街だったという展開です。
これも、初稿が出た後に、かなり修正指示を出して作業をしていきました。バトルシーンでそれぞれのキャラの見せ場を作ってみたり、この話での攻略を目指すキャラクター「零」もシンプルな巫女装束だったりと。初稿と最終稿とを比較して自己評価させるとOpusは「淡白だった」と認めます。
特に、24話の温泉シーンでは、サトウと零はかなりあっさりとした絡みだったのを、傷を治すための治療として、お色気要素を上品に入れるように指示していきました。さらに、そこにルチアが乱入し、三角関係になるお約束のドタバタ展開を入れて、最後はシリアスな一言で終えるという構成に発展していきました。
その後も、零が抱えている心の課題を解いていく展開になるのですが、初稿は取ってつけたような展開でした。そのため、一体、このキャラクターを成立させている背景は何かということをOpusと議論して、修正指示をするたびに、筆者の予想を超えてどんどん面白くなっていくのが、楽しくて仕方ありませんでした。
設定ファイルは、新しいキャラや設定が増えるたびに追加されていくのですが、零は1200字が使われています。ファイル全体では、約1万2000字にもなっています。これらの文字量によって、キャラクターも世界観も首尾一貫した状態で描けるようにしているのです。指示することでどんどん更新され、全体に矛盾ないように、反映させることもできます。
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