iPhone 17eにMacBook Neo! 2026年春もアップルから新製品発表続々 第17回
【M4 iPad Airレビュー】性能アップ+メモリー増量+価格据え置きで値頃感アップ!
2026年03月09日 22時50分更新
AI系アプリも快適動作
新しいiPad Airが搭載するM4チップは、3つの高性能コアと5つの高効率コアで構成される計8コアのCPUと、9コアGPUという構成。これにAI処理を担う16コアのNeural Engineが統合されます。CPU、GPU、Neural Engineが同じメモリー領域を共有する12GBのユニファイドメモリーを採用したことで、処理間のデータコピーを減らし、グラフィックス処理やAI処理の効率を高める設計になっています。
Geekbench 6による複数回のベンチマークテストの結果を平均すると、M4搭載iPad AirはCPUのパフォーマンスはシングルコアが3700前後、マルチコアが13000前後。GPUベンチマークは52000前後でした。参考までに、CPUとGPUのコア数が多い11型のM4搭載iPad ProはCPUのパフォーマンスはシングルコアが3800前後、マルチコアが13500前後。GPUベンチマークは56000前後でした。
Apple Creator Studioに統合されている画像編集アプリのPixelmator Proが搭載する「超解像技術」を試しました。デジタルカメラで撮影した写真の被写体が少しブレている画像を読み込み、超解像技術をかけるとAI処理により被写体の輪郭を鮮明にして、テクスチャーも自然に処理してくれます。このときの処理速度、精度ともに安定していると感じました。プレビュー機能により、超解像処理をする前後を見比べながら効果を確認できるところも、このアプリの魅力です。
Apple Pencil Proを用いたクリエイティブ機能として、Apple Intelligenceの画像マジックワンドも試しました。メモアプリでラフな花のスケッチを描き、「チューリップ」のように画像を生成したい花の名前をテキストで書き添えると、指定したスタイルに沿って洗練された画像に変換してくれる機能です。生成のスピード感もストレスなく快適です。
通信用途とエンターテインメントの安定感
M4搭載iPad Airには最新AppleシリコンのワイヤレスネットワークチップであるN1が搭載されました。さらにCellular+Wi-Fiモデルは、高速かつ高効率なセルラーネットワーク通信を実現するC1Xも搭載しています。
N1チップはWi-Fi 7、Bluetooth 6、およびThreadホームネットワーキングまで幅広くサポートします。インターネット共有やAirDropの信頼性とパフォーマンスが向上したり、Thread対応のIoTデバイスに直接iPadを接続して簡単にセットアップしたり、デバイスの診断が直接できるメリットなどが見込まれます。
5G対応のC1Xセルラーモデムが搭載されたことで、M3搭載iPad ProのCellular+Wi-Fiモデルと比較してデータ通信速度は最大50%向上しています。通信時に消費する電力は最大30%削減されており、モバイル環境での利便性も高まります。
eSIMと、アップル純正のMagic Keyboardを活用することで、iPad Airは5Gネットワークに常時接続ができるモバイル端末としての魅力を発揮します。3月には新しいMacBookシリーズが一斉に発売を迎えますが、現在のところ5Gネットワーク通信機能をビルトインしているMacBookはまだありません。移動しながらモバイルワークに携わるビジネスパーソンにはM4搭載iPad Airの5G常時接続機能が便利に感じられるかもしれません。
ディスプレイ側には12MPフロントカメラが、ディスプレイの長辺に配置されています。キーボードに接続すると、ビデオ会議の際にもより自然な目線をキープできます。さらにこのフロントカメラには「センターフレーム」機能があります。
iPad AirとMagic Keyboardの組み合わせはエンターテイメントコンテンツの視聴にも最適でした。特に13型モデルは、11型モデルよりも30%広い画面領域を持ち、輝度も100ニトほど高く、明るい昼間の室内でもYouTubeやNetflixのビデオ表示が鮮明です。横向きに配置されたステレオスピーカーは没入感の高いサウンドを再現します。USB-Cポートは最大10Gb/sの転送速度に対応しているので、最大6Kの外部ディスプレイに出力することも可能です。
ビジネスドキュメントからクリエイティブコンテンツの制作、映画などコンテンツ鑑賞までオールラウンドに、そして快適にこなせるM4搭載iPad Airは従来の「Air」の枠を超えた「Pro」に迫る体験を多くのユーザーに届けてくれると思います。

筆者紹介――山本 敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

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