このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

シスコジャパンが2026年度の3つの注力領域を説明

13億のエージェントが働く未来に向け 「つなぐCisco」と「理解するSplunk」の統合戦略

2026年02月24日 07時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 福澤/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

“AIデータセンター”“ネットワーキング”の進捗は?

 Ciscoが注力する3つの領域のうち、2つ目の「AIに対応したデータセンター」については、2月に欧州で開催された「Cisco Live! EMEA」での発表内容が紹介された。

 そのひとつが、独自のデータセンター向けスイッチシリコン「Silicon One G300」だ。総容量は102.4Tbpsで、独自の「Intelligent Collective Networking」技術によりAI学習のネットワーク利用効率を33%向上、推論時間を28%短縮するという。

Silicon One G300は2026年下半期に登場予定

 オプティクスの領域では、1.6Tの超高速接続を実現するOSFP Pluggable Optics「Cisco 1.6T」と、DSPを排除することでモジュールあたりの消費電力を50%削減するLinear Pluggable Optics(LPO)「Cisco 800G」が披露された。

次世代オプティクスも2026年下半期に

 また、運用プラットフォームとして、オンプレミス向けの「Nexus Dashboard」とクラウドの「Nexus Hyperfabric」をフルスタックで展開。統合プレーンの「Nexus One」はネイティブにSplunkに統合されるという。

オンプレミス向けの「Nexus Dashboard」とクラウドの「Nexus Hyperfabric」

 最後の注力領域である「未来を見据えたワークプレイス(ネットワーキング)」について、「人を中心に設計されてきたネットワークを見直す必要がある」と濱田氏。AI時代には、AgenticOps、セキュリティとネットワークの融合、AIのために拡張可能なハードウェアの3つを柱とした、AI対応のセキュアなネットワークアーキテクチャが不可欠と説明する。

 デジタルレジリエンスでも言及されたAgenticOpsに関しては、テレメトリーに加えて、ネットワークに特化したモデル、ガードレール機能を備えたエージェント、目的に応じたインターフェイスがシスコが提供する価値となる。特に日本のユーザー企業が注目するのが、AIがネットワーク運用をサポートする「AI Canvas」だ。エージェント同士が連携してトラブルを解決し、必要に応じて人を巻き込んで、問題解決のためのダッシュボードを生成するといった体験をもたらす。

 また、濱田氏によると、ネットワーク製品のポートフォリオをここ9ヶ月でほぼ全刷新したという。PQC(耐量子暗号)対応製品も順次リリースしており、2035年までの対応が求められる国際的なロードマップに先手を打つ形で、日本市場への展開が進められている。

AI時代に向けネットワークハードウェアを刷新

 最後に濱田氏は、「Ciscoはインターネットやモバイル、クラウドといった技術革新を支えてきたが、AIはインターネット到来以来、もしかしたらそれ以上の変革をもたらすかもしれない」とし、「ネットワークインフラのあり方そのものが変わらなければならない時代」と続けた。こうした中で、Splunkとの統合がもたらす相乗効果を市場に示していくと締めくくった。

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    「原則出社」命じる企業とテレワーク社員の意識ギャップ/“推し活依存”自覚するZ世代が2割/シニアの利用が盛んな○○アプリ、ほか

  2. 2位

    データセンター

    600km超離れたデータセンター間でシステム全体を「完全自動復旧」 日立・NTTドコビジらが実証に成功

  3. 3位

    ビジネス・開発

    物流、病院、家事まで変える“フィジカルAI”最前線 AWSが支援する日本企業14社の挑戦

  4. 4位

    ITトピック

    SaaSに代わりAIエージェント支える“AaaS”が台頭/議事録作成AIは「意思決定支援」へ進化/生成AIの顧客満足度・1位はClaude、ほか

  5. 5位

    sponsored

    Active Directoryがサイバー攻撃の標的となる理由とその対策

  6. 6位

    TECH

    フロンティアAI対策を国内組織はどう捉えているか “内製化への意欲”と待ち望む“政府主導のガイドライン”

  7. 7位

    ビジネス・開発

    フィジカルAIを支える「攻めのIoT基盤」と「守りのOTセキュリティ」

  8. 8位

    sponsored

    高齢者をポットで見守る「みまもりほっとライン」 25年続く「サービスの温もり」とは?

  9. 9位

    デジタル

    Dropbox Protect提供開始 “過剰なファイル共有”をすべて把握し情報漏洩リスクを低減

  10. 10位

    デジタル

    「ツールは入れて終わりじゃない」 香川の建設コンサルが利用率1割だったkintoneを全社基盤に育てるまで

集計期間:
2026年09月01日~2026年09月07日
  • 角川アスキー総合研究所