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企業のAI利用でAnthropicがOpenAIを急追、米著名ベンチャーキャピタルが調査

2026年02月20日 09時00分更新

文● 吉井海斗 編集●大谷イビサ

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 米ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitz(以下、a16z)は2026年1月30日(米国時間)、エンタープライズAIサービスの利用動向調査結果を公開した。LLM(大規模言語モデル)では、Anthropicの伸びが顕著で、同社が出資しているOpenAIの市場シェアは低下気味だという。

LLMは3社が市場を独占 ただし勢いには変化が……

 これは世界的大企業100社のCIOを対象としたアンケート調査。a16zは企業向けAIサービスの利用動向を中立的に把握するため2024年より実施しており、今回が3回目となる。

 LLMでは、OpenAI、Google、Anthropicの3社で市場をほぼ独占している。中でもOpenAIは3回の調査を通じて明確なリーダーとなっている。調査対象の78%が、OpenAIのモデルを本番環境で利用中だ(数字にはOpenAIのモデルを使った同社、他社のサービスが含まれる)。

 だが、勢いには変化が見られる。AnthropicとGoogleが利用を拡大しており、特にAnthropicの伸びが際立つ。今回の調査では、44%の企業がAnthropicを本番環境で使用しており、テスト利用を含めると63%を超えた。

3社とも本番利用率は着実に上昇している。テスト利用はGoogle、Anthropicについては上昇しているが、OpenAIは低下気味(a16zのサイトより)

 支出額のシェアも同様の傾向を示している。OpenAIは依然として約56%と過半を占めているが、2024年の62%に比べると若干低下。一方、AnthropicとGeminiがOpenAIのシェアを徐々に侵食しながら伸び、共に18%となっている。ただし、絶対額では3社とも大きく成長している。

用途別に見ると次のようになる。

・OpenAIは、汎用チャットボット、ナレッジマネジメント、カスタマーサポートといったAIブーム当初からのユースケースで圧倒的な強さを持っている。
・Anthropicは、ソフトウェア開発やデータ分析といったユースケースでリードしている。
・Google Geminiは、幅広いユースケースにおいて有力だが、コーディング分野におけるシェアは依然として明確に低い水準にとどまっている。

 「多くの企業は単一のモデル提供者に賭けてはいない」とa16zは言う。テストまたは本番環境で3つ以上のAIモデルファミリーを利用している企業は81%に上り、前回の68%から増加しているという。

AIアプリではMicrosoftが圧倒的な存在感

 a16zはエンタープライズ向けAIアプリケーションの利用動向も調査している。既存アプリに限って利用率が高い順に挙げると、Microsoft 365 Copilot、GitHub Copilot、Agentforce、ServiceNow AI Agents、Google Gemini for Workplace、Workday AIとなる。利用率が特に高いのはMicrosoft 365 Copilotだ。調査対象の90%以上が同製品を有償利用しているという。

 この市場にはスタートアップ企業が次々に参入しているが、既存アプリケーションベンダーに及ばない。企業の65%は、利用可能な場合には既存ベンダーのソリューションを選好すると回答しており、理由として信頼性、既存システムとの統合性、調達の容易さといった点が挙げられている。

 「とはいえ、勝負はまだ決まっていない」とレポートは述べる。スタートアップがこうした優位性を少しずつ切り崩していく余地は非常に大きいと考えているという。

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