このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第219回

市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 1月24日~1月30日

AIの的外れな回答も“キャラクター”なら許せる?/AIデータセンター急増、電力容量が1年間で2倍に/AI時代の求職者の悩み、ほか

2026年02月02日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。

 今回(2026年1月24日~1月30日)は、AIサービスに対する消費者の意識調査、国内のデータセンター動向、採用側のAI導入やスキル高度化が進む世界の求職事情、年収1000万円以上の求人が増える職種・業種についてのデータを紹介します。

[AI][消費者] AIの期待はずれな回答も“キャラ付け”で許される? 消費者がAIに求めるもの(NTTデータ経営研究所/NTTドコモビジネスX、1月27日)
・AIサービスの選択、消費者が重視するのは「信頼性」より「料金の妥当性」
・期待外れの回答をしても、半数は「キャラ付けされていれば許容できる」
・AIからの指示について、「重要な判断」まで受け入れる人は2割未満

 全国の15歳以上を対象に、AIを活用したサービスについての消費者意識を調べた。AIサービスの選択時に重視する要素(最大3つ選択)は「利用料金の妥当性・納得感」(41.4%)が最多で、「使いやすさ・UI/UX」(39.1%)、「サービス概要のわかりやすさ」(35.4%)、「プライバシー・個人情報の保護」(33.0%)、「データセキュリティの堅牢性」(31.3%)が続く。自分が入力したデータについて「いつでも自由に削除できる」のであれば許容できるとする回答は60.3%を占めた。また、AIからの指示を信頼してどの程度受け入れるかについては、定型メール送信などの「簡単な作業の指示」(46.0%)が大半で、合否判断や大型決裁など「重要な意思決定の指示」まで受け入れるという人は少数(16.3%)。さらに4人に1人(25.8%)は「すべての指示を受け入れることができない」としている。

 ⇒ “AIとの共存”時代が始まったとも言われますが、AIによる判断と指示をすべて受け入れるのかというと、そうすんなりとはいかない結果になりました。なお、半数の回答者(51.2%)は、AIが期待通りの回答をしなくても「キャラクター性を帯びていれば、大目に見られる/多少許せる」とのこと。特に“動物キャラ”だとサービスの利用意向が高まるようです。

AIサービスの選択時に重視する要素(出典:NTTデータ経営研究所/NTTドコモビジネスX)

自分のデータ削除条件について許容できる最低ライン(出典:NTTデータ経営研究所/NTTドコモビジネスX)

AIによる指示をどの程度受け入れられるか(出典:NTTデータ経営研究所/NTTドコモビジネスX)

期待した回答が得られない場面で、生成AIの見た目や口調の変化が利用動向に与える影響(出典:NTTデータ経営研究所/NTTドコモビジネスX)

[データセンター][AI] AIデータセンターのIT供給電力2年で2.6倍、GPU/HPCサーバー利用・意向は52.2%(インプレス、1月27日)
・国内でもAIデータセンターが急増、IT供給電力は2026年末に前年の2倍に拡大へ
・データセンターラック規模も右肩上がりで成長、2027年以降は大きな伸びを予測
・GPU/HPCなどの高発熱/高負荷サーバー、利用中/利用意向を持つ企業が約4割

 国内データセンターの動向をまとめた「データセンター調査報告書2026[動き出したAIインフラサービス]」より。ハイパースケール型データセンターの増加に伴って、国内の総ラック規模は右肩上がりの成長を続けている。また、消費電力量や発熱量が大きいAIサーバー(GPU/HPCサーバー)に対応するAIデータセンターが急増しており、そのIT供給電力容量(ITワークロード)の総計は2025年末で約300MWに。これが2026年末には約600MWへと倍増し、2027年末には約800MWに達する見込み。データセンター利用企業のうち、12.6%はAIサーバーを「すでに利用している」。さらに「今後利用したい」(17.1%)、「検討中」(22.5%)を合わせると、約4割(39.6%)の企業がAIサーバーの利用に前向きな姿勢を持つ。

 ⇒ 米国ではAIデータセンターによる電力需要の急増により、地域の停電を招くなどの問題も起きていますが、日本も“対岸の火事”ではないかもしれません。ハイパースケール型分野では、計画発表後に計画が頓挫したり着工が後ろ倒しになったプロジェクトもありますが、2027年、2028年の開設を目指す新規プロジェクトも継続して増えているそうです。

国内のAIデータセンターにおけるIT供給電力容量の推移予測(2025~2027年)(出典:インプレス)

国内データセンターのラック規模の推移(2018~2032年)。すでに2023年、ハイパースケール型(青色)がリテール型(水色)の規模を上回った(出典:インプレス)

高発熱サーバー(GPU/HPCサーバー)の利用状況と利用意向(2024年と2025年の比較)。「今後利用したい/利用検討中」の企業が増えている(出典:インプレス)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事
  • 角川アスキー総合研究所