世界最大テックイベント「CES 2026」現地レポート 第17回
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2026年01月06日 14時30分更新
NPCをAIで動かす試み
NVIDIAはゲームそのものの処理にAIを組み込むことを強く推進している。その試みの1つがゲーム上のNPCやCPUプレイヤーなどにAIを利用するというものだ。2026年はまだ「ゲーム内AI」の実証実験段階にある、といった感じだが今回はその例を紹介しよう。
まず「Total War: PHARAOH」では、プレイヤーのガイドとなるキャラクターに、ChatGPTのようなフィーリングで質問できる機能を盛り込む予定。ゲームのメカニクス解説や戦略指南などをSLM(小規模言語モデル)より得るというものだ。
Total War: PHARAOHはゲーム内のアドバイザーにAIを組み込むという実証実験を今年開催する予定だ。ゲームのメカニクスやユニットの特性を納めたデータベースと、NVIDIA ACE for Gamesを利用したRAG(検索拡張生成)などで構成されており、ユーザーのテキスト入力に対してAIが返答する。ゲームの内容を把握するのに苦労した覚えがある人にはうれしい機能だろう
オンデバイスのSLMが質問文を評価し、RAGを通じてデータベースを検索。結果として「前哨基地に寺院を建設することで住民の幸福度をブーストできる。また、寺院は内戦の勃発を防ぐこともできる」などと回答してくれる。この文章をゲーム開発者が1つ1つ状況別に作る必要がないし、質問文もSLMが理解できる範囲ならブレが許容されるという点が肝だ
もう1つは「PUBG Ally」だ。AIがチームメイトとしてゲームに参加できるが、プレイヤーはチームメイトに対して音声で「武器弾薬を集めろ」や「車を探せ」などの具体的な指示を出せる。AIはその指示を理解し、周囲の状況を分析しつつ行動し、音声でレスポンスも返せるという。
これらのAI機能は「オンデバイス」、つまりローカルで動作するという。ゲームにAIを採り入れても、クラウドベースのサービスではコストも嵩むしレイテンシーが犠牲になりがちなので、このローカル動作実装は非常に意義のあるものと言える。ただし、現状の実装ではVRAMの消費量が最大6GBも増えてしまうのとのことだが、学習モデルのリファインなどで減る可能性もある。今後の発展に期待したいところだ。

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