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先端テックニュースまとめ読み from MITテクノロジーレビュー 第362回

転換期を迎えたAIブームを検証/AIが司法試験クリアでも弁護士の仕事が残った理由

2025年12月22日 10時30分更新

文● MITテクノロジーレビュー編集部

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世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。

GPT-5ローンチ失敗、 企業95%が成果出せず … 転換期を迎えたAIブーム

ChatGPT登場から3年、生成AIが転換点を迎えた。GPT-5は期待外れ、企業の95%がAI導入で価値を見出せず、元オープンAIの主任科学者も限界を認める。バブルの懸念もあるが、期待値を調整し、技術を現実的に評価する好機と捉えるべきだ。

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そして弁護士の仕事は残った 「44%自動化」の誇大宣伝 司法試験クリアも実務遠く

生成AIの登場で狙い撃ちにされたのが、弁護士だった。2023年、GPT-4が司法試験をクリアし、「弁護士の仕事の44%が自動化される」と警告された。だが2024年の米国のロースクール就職率は93.4%で過去最高を記録し、最優秀モデルでも新ベンチマークでは37%しか正解しない。弁護士の仕事は残った。

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2026年版「世界を変える10大技術」から漏れた候補4つ

MITテクノロジーレビューが来月発表する「世界を変える10大技術2026版」。その選考過程で候補にあがりながら、選考から漏れた4つの技術を先行して紹介しよう。

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武田俊太郎:日本発の光技術で世界の量子計算レースに挑む

東京大学の武田俊太郎准教授は、独自のループ型プロセッサーで光量子コンピューターの実用化に挑む。光方式が長年抱えてきた非線形演算という課題に、世界で初めて突破口を開いた。

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生成AIの陰で見過ごされる「予測AI」、命を救う静かな革命

生成AIの誇大宣伝が、真に有益な「予測AI」から注意をそらしている。予測AIは病変検出、地震予測、自動運転で既に活躍し、エネルギー効率も高い。ハギングフェイスの主任倫理科学者は「派手なデモではなく、静かで厳密な進歩こそがAIの未来を築く」と訴える。

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シリコンバレーが投資する 「完璧な赤ちゃん」選別技術 優生学との境界線どこに

IQ、身長、目の色——胚の遺伝子検査で2000以上の形質を選別できると主張する企業が、シリコンバレーから数千万ドルを調達している。イーロン・マスクやピーター・ティールも投資・利用するが、医学界は「エビデンス不足」と警告。これは個人の選択か、それとも優生学の復活か。

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「将来の子」の遺伝病検査が拡大、安心材料かストレス源か?

将来の親が持つ劣性遺伝子を調べ、子どもの遺伝病リスクを予測する拡張キャリア・スクリーニングの普及が欧米で進んでいる。検査対象は100遺伝子から2000遺伝子に拡大したが、リスクは完全に排除できない。「完璧な赤ちゃん」という誤った期待が、かえってストレスを生むこともある。

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2025年の「U35イノベーター」10人のプレゼン動画を無料配信

MITテクノロジーレビューが選出した2025年の「U35イノベーター」たちのプレゼンを含むイベントの模様を動画でお届けする。

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ランプ大統領が掲げる1750億ドルの「ゴールデンドーム」構想、米国を騒がせた謎のドローン侵入、揺らぐ台湾の「シリコンシールド」、破壊的な被害をもたらす小惑星——。私たちを脅かすのは、もはや国家間の軍事衝突だけではない。探知困難で被害予測も難しい、新たな脅威が迫っている。一方で、人工知能(AI)、宇宙技術、センサーネットワークなど対抗手段も急速に発展する中、「見えない脅威」にテクノロジーはどう立ち向かうのか。新しい安全保障の最前線を追った。

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