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肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第1087回

松屋となか卯で海鮮バトル!? 「サーモンいくら丼」軍配は……

2025年12月10日 18時00分更新

文● ナベコ 編集●ASCII

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冬に食べたい豪華海鮮が丼チェーンで!

 ごきげんよう、アスキーグルメのナベコです。気温がぐっと落ちる冬は海鮮がおいしく感じられる季節。加えて、年末ならではのちょっと贅沢したい気分も相まって、豪華な海鮮丼に心が動きます。

 そんな気持ちを見越したかのように、丼チェーン各社が今週そろって期間限定の「海鮮丼」を投入してきました。

親子丼のなか卯「サーモンいくら丼」

 まず、親子丼や京風うどんでおなじみのなか卯。なか卯は2015年から海鮮丼を限定メニューとして度々発売しています。

 12月10日からは「サーモン丼」シリーズを販売開始(関連記事)。

 サーモンはなか卯の海鮮ではテッパンで、ファンも多いと聞きます。今回は、そこに天然いくらを合わせた豪華な「サーモンいくら丼」を注文してみました。

■なか卯「サーモンいくら丼」
 並 1580円

 リッチな値段なので、サイフを気にしつつ……。

いくらが大粒

 着丼すると、まず目に飛び込んでくるのは大粒のいくら。なか卯では「いくら丼」も評判ですよね。つやつやとしてキレイな見た目です。

 サーモンはリリースによると“脂のりのよいノルウェー産アトランティックサーモン”を使用しているとのこと。数えてみると、小ぶりながら厚みのある切り身が8切れほど敷かれていました。

 さて、食べてみると、いくらはプチッと弾けてコク旨なエキスが中からトロリ。サーモンはほどよい脂のりと弾力で「ちゃんとおいしい」。

ご飯の上に海苔が敷かれている

 ご飯は白米ですが、刻み海苔が敷かれていることで海鮮のくさみが移りにくく、風味のまとまりも上々。白米に刺身を置いただけのチグハグ感がなく、丼として完成度が高い印象でした。

 丼チェーンだと考えると値段こそ高価ですが、海鮮がしっかりおいしくて納得いきます。まるで、ちょっとした海鮮料理屋さんで食べるランチ海鮮丼のよう。

 ふ~、贅沢~! サーモンさん、いくらさん、ありがとう。

汁物がほしい人は別途買いましょう

 難を言うなら、なか卯のみそ汁は商品につくわけではなく別売りです。私は汁物がほしいタイプなので、今度来た時には別途「単品みそ汁」(120円)を注文しようと思いました。やっぱり汁物はほしいよね。

牛めしの松屋に2年目の海鮮

 お次に紹介するのは、牛丼チェーンの松屋。12月9日から「いくら丼」シリーズが登場しています。

 「松屋で海鮮?」と意外に思うかもしれませんが、実は松屋は系列で「すし松」というすし業態を展開しており、下地があります。「いくら丼」は限定販売を経て2024年に全店導入され、今年で2年目。今年は“炙りサーモン”を合わせた「炙りサーモンいくら丼」が新たに加わりました。

■松屋「炙りサーモンいくら丼」
  並 1430円

 実物を見ると、いくらはなか卯より小粒。リリースによると「数種類から試食を重ねて選んだいくら」だそうで、小粒ながらも存在感があります。

なか卯と比べると小粒

 サーモンは色合いからするとハラス寄りでしょうか。淡いオレンジ色の薄切りが6切れほど並び、「炙りサーモン」という名の通り提供前に炙られているようで、ほのかな香ばしさが立っています。

 食べてみると、いくらは小粒でも味が濃く、しっかりと主張するタイプ。なか卯のいくらが“だし感のあるまろやか系”だとすると、松屋はいくら本来の濃さがダイレクトに伝わる印象です。

 サーモンはとろっと脂がのっていて、いくらと合わせるともうなんだかスゴイことに。海鮮なんだけど、脂が多くてちょっとジャンク。添えてあるネギが清涼感を添えてくれるので、そのアクセントでバランスを取りながら食べ進めるイメージです。

ご飯の上に海苔を敷いているわけではない

 気になったのはご飯との相性。刻み海苔がそえられてあるものの、白米の上に敷かれているわけではないので、脂の多いサーモンがご飯に直接触れ、魚の脂の風味が立ちやすくなっている印象でした。

みそ汁が付くのは松屋の強み

 ありがたいのはみそ汁。松屋は食事メニューに必ずみそ汁がつくので、今回のメニューもみそ汁で喉を湿らせながらいただくことができます。

 シリーズには「炙りサーモンマヨ丼」もありますが、むしろそちらのほうがジャンクに振り切れて松屋らしく楽しめたのでは……と感じたほど。

なか卯はベテランの貫禄! 松屋もよくがんばってます

 両方の「サーモンいくら」を食べてみて、やはり経験値が多いなか卯はスマートに高得点を決めてきた印象です。一方で、松屋は挑戦的でありつつも改善余地ありで、“努力賞”を勝手にお贈りしたいところ。もちろん、あくまで私の好みのなので、海鮮好きな人は両方をぜひ試してみてくださいな。

 丼チェーンで海鮮丼が気軽に食べられるようになったのは本当にありがたいことですね。お財布さえ許してくれるなら、毎日でも飲むようにかっこみたいものです。本当に!

※記事中の価格は税込み

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ナベコ

アスキーグルメの酒好きご飯好きの記者・編集者。人生酸いも甘いも。七味唐辛子は薬研堀を愛用。
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