このページの本文へ

大谷イビサのIT業界物見遊山 第117回

生成AI時代の露払いとしてAlexaの果たした役割は大きい

2025年11月29日 10時30分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

久しぶりにAlexaデバイスを購入したら、ずいぶん使い勝手がよくなっていた

 年末の一大セールであるAmazonブラックフライデーでずいぶん安くなった「Amazon Echo Spot」(2024年版)を購入した。マコなり社長のYouTubeを真に受けて、洗面所に置いてみたのが、確かに便利。朝忙しい時間でも、時間や天気がすぐに確認できる。意外と長い洗面所の時間で、お気に入りの音楽を流せるのはなかなかよい。

 Alexaデバイスは台所と寝室に1台ずつあるが、購入したのがずいぶん前だったので、改めて使い方を見直してみたが、定型アクションも強化されているし、連携デバイスもずいぶん増えていた。長年、リクエストしても聴きたい曲が出てこないという問題に悩まされていたが、ネットの記事を読んで連携サービスをApple MusicからAmazon Music Primeに変更したら、ずいぶんよくなった。Alexaデバイスの使い勝手は確実に向上しているようだ。

 Amazonの音声AIであるAlexaが発表されたのは、もう11年前だ。ご存じの通り、海の向こうでは生成AIで基盤を作り直したAlexa+がすでに発表されており、遠からず日本でも使えるようになるだろう。今の生成AIの実力からすると、従来のAlexaに感じていた不満の多くは解消され、プラスのないAlexaは過去の遺物になるはずだ。

 とはいえ、生成AI時代の露払いとして、10年をかけて「AIを使う」という体験を根付かせたAlexaの役割はきわめて大きい。競合であるGoogleとともに、生成AI時代にバトンを渡すまで薄利多売ビジネスのハードウェアとサービスを継続し続けたAmazonの粘り腰を、日本企業も見習うべきかもしれない。
 

文:大谷イビサ

ASCII.jpのクラウド・IT担当で、TECH.ASCII.jpの編集長。「インターネットASCII」や「アスキーNT」「NETWORK magazine」などの編集を担当し、2011年から現職。「ITだってエンタテインメント」をキーワードに、楽しく、ユーザー目線に立った情報発信を心がけている。2017年からは「ASCII TeamLeaders」を立ち上げ、SaaSの活用と働き方の理想像を追い続けている。

ブラックフライデーで「Amazon Echo Spot」を入手
 

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

カテゴリートップへ

この連載の記事

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    “VMwareショック”余波、IaaSベンダー撤退も/本音は「拒否したい」時間外の業務連絡/IT部門のデータメンテ疲れの声、ほか

  2. 2位

    データセンター

    首都圏のデータセンター枯渇、電力コストの高騰、エンジニア不足 課題から考える最新データセンター選び

  3. 3位

    デジタル

    なぜ大企業でkintoneの導入が増えているのか? DX推進と「脱・属人化」を実現するエンプラパートナーに聞いた

  4. 4位

    TECH

    【提言】「VPNの安全性」が通用しない時代 ZTNAへの困難な移行を経営層はサポートせよ

  5. 5位

    TECH

    自律的に動けないメンバーを持つくらいなら、一人で全部やったほうが幸せに働ける「管理職の憂鬱」に関する調査

  6. 6位

    ビジネス

    トヨタ自動車はBacklogのAIアシスタントをこう使っている “現場の知見”を貯めるAI用データベースに

  7. 7位

    TECH

    IT人材の約半数が「静かな退職」 正当に評価されないし心身の健康を優先

  8. 8位

    デジタル

    地方テレビ局が生成AIで記事作成を爆速に でもその裏で“10倍増えた”業務とは?

  9. 9位

    ビジネス・開発

    “保守地獄”からSEを解放する 富士通がソフトウェア改修の全工程をマルチエージェントで自動化

  10. 10位

    ビジネス

    行政DXを超え、デジタルで市民の力を引き出す“地域社会DX”へ 兵庫県豊岡市の挑戦

集計期間:
2026年02月25日~2026年03月03日
  • 角川アスキー総合研究所